ワイシャツ退役

今日、ワイシャツを一枚退役させました。

もちろんワイシャツを退役させるのは、これが初めてではありませんが、買った時期がわかるワイシャツを退役することにしたので、何となく書いておきます。

私は首が細くて腕が長いために既製品のワイシャツではサイズが合わないので、仕事用のワイシャツは全てフルオーダーです。ワイシャツをオーダーで作ってくれる店はいろいろありますが、私はほとんどエフワンでお願いしています。

エフワンでお願いするとネームを 4 文字まで入れてくれます。一般的にはイニシャルを入れてもらう方が多いと思いますが、私は仕立て上がりの年月を入れてもらっています。今回退役させたワイシャツは 2016 年 2 月に仕立て上がりだったので、次のように入っています。

ちょうど 5 年前から着ていたことになりますが、直近 1 年弱は新型コロナウイルスの影響で背広を着る機会が激減したので、実質的な就役期間は 4 年少々でした。度重なる洗濯の影響で若干縮んで袖周りがキツくなってきたのと、袖口が若干すり減ってきたので、退役させることにしました。

この先も当分の間は背広で外出する機会が増えないと思われるので、当分は追加発注しませんが、パンデミックが収束したらまた発注したいと思います。




脅迫メール受信 (^_^;

本日私のメールアドレスに脅迫メールが届きました。文面を晒そうと思いましたが、全く同じものが Web 上で見つかりましたので、リンクを張らせていただきます。

 

別館.net.amigo「【迷惑メール】 Jeffrey Taylor「あなたのパスワードを知ってるぞ」送信元がClark@adsbexchage.com」(2020/8/10)
https://ami-go45.hatenablog.com/entry/2020/08/10/173546

 

私に届いたものも文面はほぼ同じ。ただし送信元の名前は「Albert Jackson」で、パスワードも私が過去に使っていたパスワードが書かれていました。しかもメールのタイトルがその古いパスワードだったので、見たときはさすがに驚きました。おそらく過去にどこかのサイトで発生した情報漏えい事件で流出したものだと思いますが、その手の事件はあまりにたくさんありましたし、サイト側が気づいていない事件や公開していない案件もあると思いますので、自分のデータがいつ流出したのかも分かりません。

なお要求金額は $4090 になっていました。ずいぶんと値上げしたなぁオイ。

文面をザックリ訳すと、

お前がアダルトサイトにアクセスしている間に、サイトに仕込んだマルウェアでお前の PC の画面とカメラにアクセスした上に、お前のメッセンジャー、FB、メールアカウントから連絡先情報を盗んだぞ。

さらにお前が見たエロ動画と、それを見てるお前自身を組み合わせた動画を作ったから、これをお前の友達や家族、仕事相手などにバラまかれたくなかったら、さっさとビットコインで $4090 送金しろ。

というような内容です。

まあ私自身はそのようなアダルトサイトにアクセスしていませんし、連絡先の情報を含むようなサービスに関しては 2 段階認証を使っているので、全く心配していません。

しかしながら、古いとはいえパスワードを知られているというのは気持ち悪いので、主だったパスワードをひととおり変更し、PC の HDD をひととおりスキャンしておきました。




読書メモ『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』(結城浩)

私は学生時代から数学が苦手です。高校の途中まではそのような苦手意識はなく、むしろ得意な方だと思っていましたが、高校の数学で微分方程式やラプラス変換がサッパリ分からずに挫折して、そこから立ち直ることができませんでした。

ところが数学が苦手であるにもかかわらず物理は得意でしたが、先生からは「普通はそういうのはあり得ない」と言われました。数学は物理現象を表現する言語なので、数学がわからないのに物理が得意な訳がない、ということだったのでしょう。実は高校の物理の教科書で、本来は微分・積分を使って説明すべきものが、(学習の順序が逆であるため)あえて微分・積分を使わない方法で説明されていることを知ったのは、大学に入った後でした。

大学は理工学部機械工学科に進学しましたが、当然ながら数学で苦労することになります。高度な微分・積分や微分方程式、フーリエ級数などが必要となる科目(流体力学、振動工学、伝熱工学など)については単位を取れませんでした。
(それ以外の科目のおかげで無事に卒業はできました。)

前置きが長くなりましたが、そのくらい数学に根強い苦手意識を持っている私にとっても、本書は読みやすく分かりやすいと思いました。特に、確率を考える上で間違えやすいポイント(例えば、どこからどこまでを「全体」と考えるのか、など)の説明が、これ以上丁寧に説明できないと思えるくらい丁寧です。

確率に関する数式(「∩」や「∪」を含むやつ)が使われていますが、このような数式が苦手であれば、数式の部分を読み飛ばしても、大事な部分は理解できると思います。

また、時節柄ということもあるでしょうが、病気の検査に関する説明にもかなりの分量が割かれています。本書中では「新型コロナウイルス」とか「PCR 検査」という言葉は使われていませんが、ある検査で陽性だった人が実際にその病気にかかっている確率を、その検査の感度と特異度を考慮して求める、という例題に基づいた説明があります。こういう問題を理解した人が増えると、闇雲に PCR 検査対象を広げることの害悪がもう少し世間でも認識されるのではないかと思います(もちろん、感染の疑いがある方や濃厚接触者の方などに対する検査体制は充実すべきだと思います)。

 

ちなみに PCR 検査の感度や特異度に関しては、下記のページに詳しい説明があります。

東京大学 保健・健康推進本部 保健センター Web サイト:
http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/tests/

 

著者の「数学ガール」シリーズは既に多数出版されていますが、自分が高校生くらいのときに、こういう本があったら良かったと思える本です。まだ本シリーズには微分方程式とかラプラス変換などを扱う本は無いようですが、もしそのような本が発行されたら、私の数学コンプレックスも少しは軽くなるかもしれません。今さらですが。

 

【書籍情報】

結城浩(2020)『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』SBクリエイティブ

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読書メモ『理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ! 』(西浦博・川端裕人)

本書は、2020 年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックに際して「8 割おじさん」として突如有名になった、京都大学の西浦博教授(当時は北海道大学教授)に、作家の川端裕人氏が数回に分けて実施した Zoom でのインタビューで聞き取りを行った内容をもとに書き起こされたものです。また最後に雑誌『中央公論』2020 年 12 月号に掲載された両名の対談記事が、加筆・再構成されて収録されています。

西浦先生はクラスター対策班の活動を中心に激務をこなされた上に、政府や自治体、一部の専門家、一般市民など各方面から名指しで批判されたり、脅迫や殺害予告を受けたりと、大変な思いをされています。そのような経験をしてもなお感染拡大防止に関する対策や研究に尽力され、さらにはこのような本を世に出して下さって、本当に有難いことだと思います。

本書では、2019 年 12 月の終わりに中国で新しい感染症が発生していることが分かった直後から、俗に専門家会議の「卒業論文」と呼ばれている資料が発表された 6 月 24 日までを中心に、西浦先生ご自身およびクラスター対策班や、専門家会議などの活動内容が詳細に綴られています。また、西浦先生から見えた範囲での政府や自治体の動き、政治家や官僚の言動などについても具体的に記述されています。国内で新型コロナウイルス感染者が発生して以来、政府や専門家会議からいろいろな情報やメッセージが発出され、また政府や自治体によって様々な施策が講じられてきましたが、それらの舞台裏がかなり具体的に明らかになっている貴重な本だと思います。

特に私の印象に残ったのは、3 月 30 日に東京都知事が記者会見で発表した、夜間の外出自粛の呼びかけに関するやりとりの場面です。3 月 24 日に西浦先生が都知事と面会して本件について進言した際、都知事や秘書などから「先生がこれを発表してくれますか?」と言われ、西浦先生はその場でこれを承諾します。しかし厚労省は、これを西浦先生が発表すると厚労省を代表して発言しているように伝わってしまうことを懸念して、これに待ったをかけ、発表の方法(どちらが発表するか)や表現などについて延々と都との間で調整(?)し、30 日にようやく都からの発表ということで決着します。この原因が両者の消極的な姿勢によるものなのか、法律や制度の不備などによって責任の所在が不明確だからなのか、私には分かりませんが、結果としては 5 日程度の時間を空費しているように思えます。現在でも政府と自治体との間で似たようなことが発生していると思われるシーンが度々見られますが、このような問題は当分解決することは無さそうです。

また、本書の中で西浦先生が比較的多くの分量を割いておられるテーマのひとつは、本件に関するリスクコミュニケーションの大切さや難しさだろうと思います。西浦先生はご自身がリスクコミュニケーションに関して失敗したと自省しておられると同時に、政府や自治体、専門家会議などにおけるリスクコミュニケーションに関する課題について問題提起されています。これについては、情報の出し方が改善されるべきであることはもちろんですが、コミュニケーションが情報の出し手と受け手との間での双方向のやりとりである以上、情報の受け手である私たち一般市民も改善していくべきことが、たくさんあるはずで、本書を読むことが、リスク情報の受け手として、より良いリスクコミュニケーションを目指す上でも大変役に立つのではないかと思います。少なくとも私自身にとっては大変勉強になりました。

 

なお、本書を知るきっかけとなったのは岩田健太郎先生のブログでした。本書が発行された直後にブログにて紹介してくださったおかげで、私も早い時期にこの本を読むことができ、大変感謝しています。

 

【書籍情報】

西浦博・川端裕人(2020)『理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ! 』中央公論新社

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読書メモ『丁寧に考える新型コロナ』(岩田健太郎)

私がこの本を買った最大の理由は、巻末に収められている西浦博先生との特別対談を読みたかったためでした。そして実際に読んでみたところ、この対談のためだけに買う価値のある本だったと納得しました。紙媒体でのページ数は分かりませんが、kindle だと全体の分量の三割弱が特別対談に割かれているようです。

西浦先生(「8 割おじさん」として有名になった京都大学教授)との対談では、感染症に関する数理モデルや、病院や保健所を中心とした感染症対策の現場の状況、政府の施策やこれに関する議論などについて、お二人が意見交換されています。お二人とも専門分野や立場が異なるので、物事の見え方も当然異なっていると思いますが、そのような違いをお互いに認めた上で対話されていることもあって、お二人のご経験や、見聞きされたこと、ご自身の考えなどが具体的に語られており、とても勉強になる内容でした。

本書は新型コロナウイルス感染症について、校正時点(2020 年 8 月末)までに分かっている事実に基づいて、タイトルの通り丁寧に、私のような素人に対しても分かりやすいように書かれています。

本書の冒頭で「はじめに」で述べられているとおり、「分かりやすく説明する」ということに関して、誤解されている方が(特にメディア関係に)多いのではないかと思います。これまで岩田先生の著書を数冊と、ブログの記事をいくつか読ませていただいていますが、長い文章を読むことに慣れていない(もしくは最近あまり文章を読まなくなった)人にとっては、岩田先生の説明は長ったらしく感じるかもしれません。気が短い方なら最後まで読む前に「で、結局のところどうなの?」と聞きたくなるでしょうし、テレビなどでは(時間的な制約もあるとは思いますが)その結論のところだけ手っ取り早く伝えられることが多いのでしょう。しかし、その結論だけ聞いて「分かった」つもりになってしまうのは、思考停止を招きかねないのではないかと思います。

新型コロナウイルス感染症はまだまだ未知の部分が多く、かつ各自が考えながら適切な判断・行動をしなければならない状況が当分続くでしょう。そのような状況を生き延びていくためには、正しい知識とともに、新しく入ってくる情報を理解し取捨選択するためのリテラシーが必要なのだろうと思います。そのようなリテラシーを身につけるための、検査や感染防止方法などに関する基礎知識が、本書では丁寧に説明されています。

本書が発行されたのは今年の 10 月下旬ですが、今の時期にこの本を読めて本当に良かったと思いました。

 

【書籍情報】

岩田健太郎(2020)『丁寧に考える新型コロナ』光文社新書

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乱視 × 老眼メガネのレンズ交換

初めて老眼宣告を受けてデスクワーク用に乱視 x 老眼のメガネを作り、メガネオヤジ生活に入ってから早くも 4 年が経過しました。最近どうも焦点がズレてきたようで、モニターを見るときの顔の角度が、変わってきたので、これは老眼が進行したかなと思って眼鏡屋に行ってきました。

測定結果によってはメガネを新調することになると思い、それなりの出費を覚悟して眼鏡屋に行きましたが、フレームはそのままでレンズのみ交換できるとの事。私はそういう事情を全く知らなかったので、今使っているメガネをしばらく預けなければならないと思っていましたが、測定結果に基づいてレンズを発注し、レンズが届いてから再び店に行けば 30 分ほどでレンズを交換できると聞いて、レンズ交換をお願いしました。

店にある機械でいろいろ測定してから、どのくらいの距離に焦点を合わせたいかを確認し(自分の場合はデスクワーク用なので中近両用)、レンズの仕様を決めました。新しいレンズは発注してから一週間程度で入荷し、交換作業も本当に 30 分程度で済みました。

下の写真は、今回発注したレンズが入っていた袋で、レンズの仕様がいろいろ書いてあります(もちろん意味は全く分かりません)。これには今日まで使っていたレンズを入れて返してくれました。新しいレンズが割れたりしたときに、当座をしのぐための予備としても使えるということで…….。

テストがてら、この記事を書いていますが、なかなかいい感じです。

眼鏡屋さんによると、今の進行状況ならこのレンズで 2 年くらい使えるということなので、2 年後に再びレンズを交換することになりそうです。歳とともに自分の体が変わっていく感じが、こういうところでも分かるんですね。




読書メモ『積読こそが完全な読書術である』(永田希)

全国の積読er に勇気を授ける、コペルニクス的転回とでも言うべき本です。

 

タイトルだけ見てすぐ購入しましたが、この本そのものをしばらく積読していました。
(kindle 版ですので物理的に積んではいませんでしたが。)

さらに、読み終わってからこの記事を書くまでしばらく間があいたので、ある意味、二重に積読したような気分です。

 

私自身も普段から積読が多く、買うときには「これは絶対読まなければ」と思って買うものの、その後忙しくなったり他の本に興味が移ったりしている間に、買った本を読むモチベーションが下がっていくという現象の繰り返しなので、何となく罪悪感を感じつつも、そのような習慣から抜け出せずにいました。

ところがこの本の著者は積読を完全に肯定しています。そもそも本はどのように生まれたのか、本の存在意義は何か、というところまで立ち戻って考察した上で、「積読は、書物の本質的な在り方のひとつ」とまで言い切っています。

実はこの本は積読に関して著者の考え方を語るだけではなく、様々な読書法や、断捨離、こんまりといった整理法、kindle などの電子書籍やインターネットの発達によって紙の本がなくなるのかどうか、などといった様々な観点から、多数の書籍や資料を引き合いに出しながら、本を読むという行為を(そこまで考える必要があるのか?と思うくらい)多面的に考察されています。

著者は、良い積読とは「情報の濁流のなかに、ビオトープを作る」ことだと主張しています。そして、積読は読書の時間を割けない怠惰な者や、前後の見境なく本を買ってしまう節操がない者によるネガティブな行為ではなく、「増殖を続け自ら崩壊していく情報の濁流」の中で自らのビオトープを作って運用する、主体的な行動だと説いています。

言われてみると自分の積読状況も、新しい本を買っては引っ越しのたびに不要な本を処分するという行為を繰り返して、確かにビオトープ的になっています。本書を読む前の私は、自分の積読について考えるときには、一度も読まずに古本屋などで処分した本の方ばかりに意識が向いており、これが罪悪感に繋がっていたのですが、これからは自分の周りに残った本に意識を向ければ良いということに気づきました。

これを読んだら実にスッキリして、これからも堂々と本を積もうと思いました \(^_^)/ 。

 

【書籍情報】

永田希(2020)『積読こそが完全な読書術である』イースト・プレス

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Android 用のアプリを少々物色

通話だけに使うには明らかにオーバースペックなスマートフォンを唐突に入手して 1 日経ちました。今のところ、とりあえず荷物が少し重くなったことと、micro USB ケーブルを持ち歩く必要がなくなったという程度の変化しかありません。

スマートフォン購入翌日にワイモバイルの店頭で電話帳データの移行も完了。スマフォどうしの移行ならケーブル一本でできるらしいのですが、元がガラケーなので若干面倒で、次のような手順が必要でした。

  1. 店頭にある端末で、赤外線通信で電話帳データを抜き出して、「My Softbank」のサイトにアップロードする。
  2. 自分のスマートフォンに「あんしんバックアップ」というアプリをインストールする。
  3. 「あんしんバックアップ」で「My Softbank」にログインして、電話帳データをダウンロードする。

(以上はワイモバイル –> ソフトバンクというグループ内での移行だったので、もし移行先がドコモや au だと若干手順が変わると思います。)

ともあれ、無事に電話帳データも移行できたので、電話として使うことについては問題なくなりました。

– – – – –

実際に「スマートフォン」として使用している iPhone 6s よりもスペックの高いマシンを、通話のためだけに使うのは若干の罪悪感を感じるので、通信を伴わない用途には多少使っていこうかと思い始めました(細かいことを言えばアプリ内広告などで多少の通信は発生しますが)。

 

最初に思いついたのは電卓(OS 純正アプリで十分)、その次にチューナーとメトロノームのアプリ(iPhone で使っているものと同じもの)を入れました。

チューナーアプリについては、ついでなのでもっと使い勝手が良いものがないかと思って物色したら、BOSS のチューナーがありました。

(デザインは 2 種類選べます。)

 

面白くていいなと思いましたが、表示が若干見づらいのと、基準音を A しか出せないので、ネタとしては面白いけど不採用。結局これまで使っていたものに落ち着きました。

 

あと OS 純正の時計アプリだと目覚まし時計として使うには少々物足りないので、強力目覚まし時計アプリを入手。元号早見表も入れました。

これからも通信量を極力増やさない前提で、多少は使いみちを広げていこうかと思います。その方が iPhone のバッテリー消耗を多少は緩和できるかも知れませんので。




急遽 Google Pixel 4a 導入

私用の携帯電話には、音質の良さとユーザーの少なさ(災害などで携帯電話網が輻輳したり通話制限がかかるような状況でも繋がりやすい)から、ずっと PHS を使っていましたが、2021 年 1 月で PHS のサービスが停止することになっています。

まあ本来は今年の 7 月末で停止される予定だったものが、新型コロナウイルスの影響で延長されただけなので、そろそろ次を考えなければとは思っていました。

ワイモバイルからも何度かお知らせが来ていて、特定の機種であれば無料でスマートフォンに乗り換えできるということも聞いていました。一方で仕事用に使っている iPhone 6s を新機種に乗り換えて、浮いた 6s に私用のワイモバイル SIM を突っ込む方が、廃棄物が発生しないから合理的かなという考えもあり、ちょっと判断を保留していました。

 

他の用件のついでに某家電量販店に寄り、ワイモバイルのジャケット(?)を着た人に話してみたら、実はこの際ソフトバンクに乗り換えたほうが安くなるとのこと。「スマホデビュープラン」というのがあって、PHS からの乗り換えだと Google Pixel 3a が 1 円で購入できる上に、利用料も月額 980 円(消費税別)になるそうなので、早速見積もりをもらいました。

データプラン 1GB、通話料 1 回 5 分以内無料という最安条件で比較したところ、14 ヶ月目以降は若干高くなるものの、それでもワイモバイルよりも安くなっています。ワイモバイルの人からソフトバンクへの乗り換えを勧められたことも含めて二重の驚きでした(まあ同じソフトバンクグループですが)。

ランニングコストが安くなるなら今すぐ乗り換えた方が得なので、早速乗り換えをお願いしました。

当方 iPhone 3G、さらに遡れば Willcom W-ZERO3 [es] からの古参スマフォユーザーですので、今さら「スマホデビュープラン」というのも如何なものかと思いましたが、やすさに目がくらんで「スマホデビュー」させていただきました。

 

そういう訳で、思いがけず Pixel 4a ユーザーとなりました(見積が 3a になっていたのは担当者の間違いのようです)。

基本的にはこちらの電話機では通話しか使わない予定なので、いろいろな意味でオーバースペックなのですが、最も安上がりな方法がこれですので…….。

 

数年前に当時勤めていた会社で Android のタブレットが強制的に貸与されたとき以外は、ずっと iPhone/iPad ユーザーですので、インターフェイスの違いにはかなり戸惑います。電話として使用するための必要最低限の設定は済ませましたが、これ以上は深入りしないで、おとなしく電話機としてのみ使用したいと思います。

もともと持っていた Google のアカウントを使って設定しましたので、Gmail は自動的に送受信できるようになりましたが、キーボードのインターフェイスが iOS と若干異なるので(というか iOS のキーボードに慣れすぎたので)、下手に使うと誤入力とか誤操作でイライラしそうなので、よっぽどの緊急時でもないかぎり使いません。

 

ところで、(まあどうでもいい話なんですが)スマフォ購入時に Pixel 4a の使い方に関する冊子を 3 種類と、ソフトバンクによる Android スマートフォンの初期設定ガイドをいただいたものの、留守電機能の使い方がどこにも書かれていませんでした(追加料金と専用アプリが必要な「留守番電話プラス」の説明はありましたが)。

スマフォならではの様々な機能に関する説明がご丁寧に書かれているのに、電話機としての必須機能の使い方を Web で調べなければならないとは……。

もはや留守電なんて誰も使ってないのでしょうか?これも時代の流れなんですかね。




Time Machine でのバックアップがようやく実現

MacBook 2 台のバックアップデータ置き場として NAS を導入したのですが、実は Time Machine でのバックアップがなかなかうまく行っていませんでした。

設置とともにディスク構成を RAID5 で再構成し、早速初回バックアップを試みたのですが、Mac 2 台とも、まず初回バックアップの途中でエラーになりました。

ファイルサーバーとしての接続は全く問題なく、Time Machine の設定も問題なくできるので、MAS との接続は正常にできている筈なのですが、どうしても初回バックアップが最後まで進みません。

NAS のメーカーのユーザーサポートにも問い合わせましたが、「TimeMachine は弊社製品の機能ではない」ためサポート外とのこと。

(実際には NAS のメーカーから提供されている「AppleShare パッケージ」というソフトウェアを NAS に組み込むことで Time Machine で使えるようになっているので、「弊社製品の機能ではない」と言い切られたのは釈然としませんが。)

自力でいろいろ調べてみたところ、「ESET Cyber Security Pro」の悪影響がありそうだという情報にたどり着きました。例えばこちら。
https://okwave.jp/qa/q9685688.html

こちらを含む複数のサイトで、いくつかの場所を ESET の保護対象から除外するという対処方法があったので、それも試しましたが、私の場合は MacBookPro 2 台とも、この方法では状況が改善しませんでした。やむを得ず、リアルタイムファイルシステム保護を止めてみたところ、あっさりバックアップ完了(ファイアウォールや Web/Email の保護は生かしています)。

初回バックアップはデータ量が極端に大きいので、その後の差分バックアップでは問題がなくなるのではないかと思い、初回バックアップ完了後に ESET の設定を元に戻したところ、差分バックアップ開始時にエラーとなって、初回バックアップからやり直しになってしまいました。結局、2 台ともリアルタイムファイルシステム保護を止めた状態で数日運用しており、毎日順調にバックアップが行われています。

本件に限らず、ウイルスチェックソフトなどセキュリティ対策製品がトラブルの原因になるのは、まあよくある話ではあるのですが、今回は NAS のメーカーのオプションに「ESET File Security」というパッケージが用意されているくらいなので、まさかこれが原因になるとは考えておらず、解決が遅れました。



カテゴリー: IT, Mac

DeepL は超便利なんだが個人的には若干難あり

最近 DeepL という自動翻訳が Google 翻訳より賢いと話題なので、少しずつ試しています。

自分が使ってみた印象としては、英語 –> 日本語の翻訳を行った場合に、翻訳結果の日本語が Google 翻訳よりも、より自然な日本語になっていると感じます。しかし個人的には、DeepL の良さは、翻訳の質よりもアプリケーションの使い勝手だと思います。

DeepL には Windows/macOS 用アプリがあります。これをダウンロードしてインストールすると、ホットキーで翻訳アプリを呼び出せるようになります。

Web ブラウザやテキストエディタなど任意のアプリで翻訳したいテキストを選択した状態で、Mac なら Cmd + C、Windows なら Ctrl + C を 2 回押すと、翻訳アプリが起動して、選択したテキストが自動的に入力され、翻訳結果が表示されます。これが超便利。

 

一度使うと他の翻訳ソフトを使うのがとたんに億劫になってしまうという、なかなか破壊的な便利さがあります。大昔に Windows で使っていたことがある、Babylon というイスラエル製の翻訳ソフトを思い出しました。あれも便利だったなぁ……。

 

便利なので仕事でいろいろ試してみましたが、個人的には若干難があるかなと感じました。その理由は、期待を超えて頭が良すぎる場合があることです。

例えば、「due diligence」を Merriam-Webster で検索すると、意味が次のように表示されます。

research and analysis of a company or organization done in preparation for a business transaction (such as a corporate merger or purchase of securities)

これを Google 翻訳にかけると次のようになります。

商取引(企業の合併や証券の購入など)の準備として行われた会社または組織の調査と分析

ところが DeepL ではこのように訳してくれました。

企業調査分析

 

一般的には、DeepL の翻訳結果のほうが、より賢い訳というか、高等な訳し方なのかもしれません。しかし僕はそういう仕事は求めていません。要約や意訳は自分の判断でやりたいので、機械翻訳では解釈を入れずに原文に忠実に訳してほしいんですよね。

さらに、自分の場合は、自分の英作文結果が正しいかどうかを機械翻訳でチェックするという変な使い方をしているので、原文の欠点を補ってくれる(しかも、どこを補ってくれたか分からない)のは困るのです。

 

まあ、こんな変な使い方をする人はあまりいないと思いますので、基本的にはよくできた翻訳ソフトだと思います。自分としては DeepL の頭の良さに甘えすぎないように注意しながら、いくつかの翻訳ソフトや辞書などを使い分けることになりそうです。