緊急事態宣言下で献血に行くことをお勧めしたい

新型コロナウィルス感染拡大防止のために緊急事態宣言が発令され、「不要不急の外出を自粛する」ことが求められていますが、何週間も STAY HOME を続けていろいろ溜まっておられる方も多いのではないかと思います。そのような皆さんにはぜひ、献血に行かれることをお勧めしたいと思います。

現在、緊急事態宣言の影響で外出する人が減ったため、献血に来られる方も大幅に減少し、血液が足りないそうです。出かけたついでに献血する人が減少しているのですから、これを補うためには、もう献血を目的として出かけるしかないでしょう。

しかも、下記リンク先のページに明記されているとおり、献血に行くのは「不要不急」ではありません。社会の要請に応えるための行為として、大手を振って堂々と外出できます。

 

日本赤十字社 関東甲信越ブロック血液センター
「緊急事態宣言下での献血協力のお礼と今後の献血のお願いについて」
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/bbc/2020/04/post-69.html

 

献血バスだとつまらないですが、献血ルームの中にはフリードリンクや漫画、雑誌などが充実しているところも多いので、そういうところを選んで行けば快適です。成分献血だと採血に一時間以上かかるので、自分の本を持っていってもいいと思います(自分はこれ)。

以下、この時期に献血に行く際に注意すべき点を私なりにまとめます。

1) できるだけ近くの献血ルームを選ぶ

不要不急でなく、社会の要請に応えるための行為とはいえ、行動や他人との接触は出来るだけ少なくすべきだと思いますので、できるだけ自宅から近い献血ルームを選ぶべきでしょう。

2) 予約してから行く

献血ルームの混雑を緩和し、献血ルームでの感染リスクを減らすために、予約してから行くことをお薦めします(成分献血は所要時間が長いこともあって、非常事態宣言発令前から予約が必要でした)。

3) 感染防止策を講じる

自分自身が献血ルームにウイルスを持ち込まないように注意すべきなのは当然です。日本赤十字社の Web サイトにも次のとおり記載があります。

日本赤十字社 東京都赤十字血液センター
「新型コロナウイルス感染症予防のためのお願い」
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/2020/04/430.html

ちなみに私が行った献血ルームでは、入り口で非接触体温計による検温がありました。

私は今日献血してきましたが、公私ともに予定がいろいろキャンセルになったり、行動が制限されたりして、モチベーションが下がりがちな日々の中で、多少なりとも社会のために役立つことができたのを実感できます(効果には個人差があります)。

余談ですが、今回は初めて成分献血を経験しました。全血献血の場合、次回献血まで少なくとも 8 週間の間隔をあける必要がありますが(具体的には次回献血の種類による)、成分献血なら 2 週間後に再度献血できるので、緊急事態宣言が解除されるまでにもう一回行けますね (^_^) 。しばらくあまり忙しくならないと思うので、また行ってきたいと思います。

組曲「展覧会の絵」プログラムノート

自分が所属しているオーケストラの演奏会でムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」を演奏したときに、この曲のプログラムノートを書かせていただけることになりました。

演奏会は既に無事終了しましたが、原稿が自分のハードディスクの中に眠っているだけなのもどうかと思いますし、もしかしたら何かの間違いで誰かの役に立つこともあるかもしれないので、ここに載せておくことにしました。


皆様に本日お聴きいただく組曲『展覧会の絵』の楽譜が世に出るまでには、作曲者のムソルグスキーをはじめとして、建築家であり画家であったガルトマン、芸術評論家のスターソフ、作曲家のリムスキー・コルサコフとラヴェル、そして指揮者のクーセヴィツキーという 6 人が関与している。もし彼らのうち一人でも欠けていたら、この曲が現代のオーケストラで演奏されることはなかったであろう。

ムソルグスキーは 1870 年ごろにガルトマンと出会い、親交を深めてゆくが、ガルトマンは 1873 年に動脈瘤破裂のため急死してしまう。スターソフはガルトマンが遺した作品を集めて、1874 年 2 月にペテルブルクの芸術アカデミーにてガルトマンの遺作展を開催するが、そこに訪れたムソルグスキーが、かつての盟友ガルトマンの作品を見たときの印象をもとに、ピアノ曲として同年 6 月から 7 月までの間に一気に書き上げたのが、組曲『展覧会の絵』である。自筆譜には「ヴィクトル・ガルトマンとの思い出に」と書かれており、作品はスターソフに献呈されている。

この楽譜はムソルグスキーの生前に世に出ることはなかったが、彼の死後に遺稿の整理にあたったリムスキー・コルサコフがこれを発見し、彼自身が若干の校訂や変更を加えたものが 1886 年に出版された。ところが、この曲が世界各国で広く演奏されるようになったのは、1922 年にラヴェルがオーケストラ用に編曲した後である。この編曲をラヴェルに委嘱したのは、当時パリを拠点として活動していたロシア出身の指揮者クーセヴィツキーであった。

ラヴェルが編曲に着手した当時出版されていたピアノ譜には、リムスキー・コルサコフの手が入っていたため、ムソルグスキーによる自筆譜を入手しようと試みたが実現しなかった。したがって彼はリムスキー・コルサコフ版をもとに編曲せざるを得なかった(ちなみに自筆譜による原典版は 1932 年に出版されている)。その結果としてラヴェル編曲のオーケストラ版には、リムスキー・コルサコフによる校訂や変更の影響が含まれている。

このような経緯を経て成立した曲であるため、リムスキー・コルサコフおよびラヴェルの手によって、原曲になかった表情や色彩が加えられた面があることは否めないが、それでもこの曲がガルトマンに対するムソルグスキーのオマージュであることに変わりはない。

遺作展には約 400 点もの作品が展示されたとの事であるから、訪れたムソルグスキーも多くのインスピレーションを得たと思われ、これを受けて作曲された本作品にも多彩なキャラクターが詰め込まれている。しかしながら組曲全体を通して最も重要なテーマは「死」であろう。作曲のきっかけがガルトマンの死とその遺作展であったからか、組曲のあちこちに「死」を連想させる要素が散見される。

例えば 2 曲目の「古城」におけるアルト・サキソフォンのソロには「con dolore」(悲しみをもって)と指定されているし、4 曲目の「ビドロ」冒頭の伴奏部分はショパンのピアノソナタ第 2 番の第 3 楽章「葬送行進曲」に酷似している。8 曲目の「カタコンブ」の題材となった絵は、ガルトマンがパリにあるカタコンブ(古代ローマ時代の地下墓地)を見学している様子を描いた自画像であるから、最も「死」に直結した曲と言えよう。これに続いてオーボエとコーラングレがプロムナードに基づく悲しげな旋律を奏でる箇所から約 2 分間の部分には、「死者の言葉による死者との対話」という意味のラテン語のタイトルが付けられている。恐らく「カタコンブ」の絵に描かれたガルトマンの姿を見たムソルグスキーが、故人に思いを馳せている場面の描写であろう。木管楽器を中心に思いを巡らせながら、最後はまるでハープに導かれて昇天していくかのようである。

しかしながら終曲となる「キエフの大門」は、盟友の死による悲しみを乗り越え、故人を偲ぶというよりはその偉大さを称えるような、スケールの大きい荘厳な曲となっている。9 曲目の「鶏の足の上の小屋(バーバ・ヤガー)」から続けて演奏され、管楽器とティンパニによる雄大な響きで始まる。途中で木管楽器の弱奏による、ロシア正教会の聖歌を思わせるフレーズを 2 回はさんで、さらにプロムナードの旋律を重ねながら、鐘やシンバルなどの打楽器を伴って壮麗に幕を閉じる。

(参考資料)

合奏での眼鏡選び

四十代も半ばを過ぎてから使い始めた眼鏡(乱視 + 老眼)にも慣れてきて、最近は一日のうちで眼鏡をかけている時間が長くなってきましたが、楽器(今は主に Trombone と Baritone)を吹くときだけはずっと裸眼でした。理由は主に二つあって、一つめは楽器を吹くときに顔が若干下向きになるので上側のフレームが指揮者とカブって邪魔なこと、二つめは横方向の視界が狭くなるような気がすることです。

しかし、やはり疲れ目を少しでも減らしたいので、ブラスバンドの練習で Baritone を吹くときに眼鏡を試してみました。しかしこれが予想以上に不快。理由は恐らく指揮者の場所が自分から見てかなり左寄りなので、いちいちフレームと被ります。

オケでの Trombone の時と比べてブラスバンドの方が譜面台が近いので、どちらかというとデスクワーク用の中近両用の方が違和感が少ないのですが、本当に合っているかどうかよく分からなくて、合奏中に何度か眼鏡をかけ換えて試しました。

しかし考えてみたら眼鏡プレイヤーは周りにもたくさんいるので、「もしかしたら自分の顔が下向き過ぎるのかも」と思い直して、先日のオーケストラの練習で、むしろ上側のフレームが指揮者に重ならないように、顔を少し上に向けることを意識して、メガネをかけ続けてみたら、意外と何とかなりました。このくらいの距離だと老眼部分の出番はなくて乱視部分のみの使用になりますが、合奏全体をとおして目の疲れが激減し、その結果として体全体の疲れも軽めな印象です。

さらに昨日は別のブラスバンドの練習で Trombone だったので、こちらでも両方かけ換えて試してみました。オケよりもブラスバンドのほうが配置が密集しているために譜面台が近くなり、どちらかというと中近両用の方が合うかな、という感じ。

結局、譜面台の距離に応じて使い分けることになりそうですが、どうもブラスバンドの時の譜面台の位置が、遠近両用と中近両用のそれぞれの守備範囲の間のスキマに入ってしまっているような気がしてなりません。かといって演奏用に新しく眼鏡を作るのもちょっとやり過ぎな感じもします。もうしばらくいろいろ試しながら様子を見ようと思います。



調子に乗って 2nd メガネに手を出した話

乱視鏡を新調するつもりが結果的に老眼鏡になったという、メイドメガネ屋デビューから、もう半年たった。こんな経緯で、PC などでの仕事で使うことをメインに考えた中近両用メガネを購入以来、目の疲れと肩コリが格段に減って、なかなか快適なメガネ生活を送っていたが、快適さに慣れると欲が出てくるというもの。

中近両用メガネは PC などでの利用を中心に考えられたレンズなので、1m 以上離れたところには焦点が合いにくい。実はレンズの最上部 5mm くらいは乱視矯正だけになっているので、この辺を使うように上目遣いで見れば、遠くがクッキリ見えるんだが、ちょっと疲れるので長時間は続けられない。

日常生活では裸眼でも何ら不自由しないが、仕事でセミナーとか研究会に行くと、遠くのスクリーンに文字がビッチリ詰まったスライドが投影される時がたまにある。あれは乱視持ちには辛い(だから自分はそういうスライドは絶対に作らない)。

PC のモニターや書類を見るのが楽になると、あの遠くのスクリーンもクッキリ見たくなる。何となくそんなことを思いながら、たまたま四月中旬に秋葉原に行く用事があったので、久しぶりに例のメイドメガネ屋に寄って、そんな話をしたところ、ちょうど今キャンペーン中で、四月中にメガネを作ったらレンズが一万円引きだという。

これを縁と言わずに何と言おうか。

一応「ちょっと考えてみます」と言って一旦帰ったものの、「一万円引き」と聞いた時点でほとんどハラは決まっている。翌週再訪して遠近両用を購入した。

前回お世話になったメイドさんが取り込み中だったので、別のメイドさんが見立ててくれたが、これがまた客の好みやメガネを使うシチュエーションを踏まえて、突飛すぎず適度に遊びが入ったフレームを見立ててくれる。メイドさんから最初にこのフレームを提案されたとき、第一印象は正直あまり良くなくて、「何か他にいいのないですかねー」とか言ってたが、いろいろ試したあげく、結局最初に勧められたものが一番気に入ってしまった。やっぱ流石わかってるなぁ。

全て納得済みで注文し、一週間後に完成・受け取り。

受け取った当日に二子玉川のレイトショーで「T2 トレインスポッティング」を見に行って、さっそく乱視鏡の威力を確認 (^_^) 。快適な眼鏡で最高に面白い映画を満喫した。

そのうち車の運転でも試してみたいし、写真を撮る時にどっちの眼鏡のほうがフォーカス合わせやすいか、などいろいろ試してみたい。



旧交を温めることの意味

昨晩は、以前に勤めていた会社で限定的ながら一緒に仕事をした人と、十年ぶりくらいに会って食事をした。会っていない間は全く連絡をとっておらず、どこで何をしていたのかも知らず、唐突に再会したにも関わらず、思いがけず深い話になったりして、ちょっと不思議な会だった。

店の雰囲気がそうさせたかも知れないし、料理やワインの選択が良かったからかも知れない。もっとも、昨日までお互いに全く関係のない世界にいたから、何のしがらみもなく話せたということも、背景としてあったとは思う。

今になって振り返ってみたら、かつて同じ会社に勤めていた頃は、こんなに深い話をするような間柄ではなかった。しかし会っている間はそんなことも忘れていて、いい酒を飲みながら終電まで話した。終電がなかったらいつまで話してただろうか。

お互い、会っていない間にいろいろな経験をして、物事の考え方とか価値観とか、いろいろ変わったのではないかと思う。それでも芯のところは全然変わってなかった。そんなことをお互いに確認していた。

普段顔を合わせている人たちとはちょっと違った視点から、自分のいいところも、そうでないところも、いろいろ気づかせてくれた。そんなこともストレートに話してくれたことが嬉しかった。

久しぶりに会って話せて本当に良かった。

ちょっと変わった眼鏡屋で乱視鏡を新調

結果的には半分老眼鏡になったんだが。
とても面白い体験だったので、若干長文になります。

きっかけ

数年前に初めて乱視鏡を作ったときは、活字がクッキリ見えることに感動し、目が疲れにくくなったことが嬉しくて、職場や自宅で喜んで使っていたが、どうもフレームが視界に入るのが気になるようになって、だんだん使わなくなってしまった(乱視鏡はレンズの縁が薄くなるので、だいたいフルフレームにせざるを得ず、特に下側のリムが気になる)。

もともと視力は良いので、ずっと裸眼生活が続いていたが、とある眼鏡屋の評判を知人から聞いて、あらためて乱視鏡を作ってみようかと思い立った。

それはなんと、メイドが眼鏡を見立ててくれる眼鏡屋。

Candy Fruit Optical

最初に話を聞いたときは、メイド業界もいろいろ考えるなぁ、随分マニアックな方向に攻めてきたなぁ、などと思ったが、その知人曰く、メイド云々よりも普通に眼鏡屋として満足度が高かった、というような事を言っていたと思う。

信頼できる筋からの情報を得たので、諸々の予定の合間を縫って、秋葉原へ。

 

店でまずフレーム選びから

店に入ると程なくして担当のメイドさんが付いてくれたので、こちらの状況として、

  • もともと視力がいいので、そもそも眼鏡に慣れてない。
  • 主に仕事などで使うが、お客様に会うときなどは使わないので、あまり見た目にはこだわらない。
  • 前の眼鏡はフレームが視界に入るのが気になって、使わなくなってしまった。だからなるべく視界の広いフレームがいい。

という事を伝えたら、早速いくつか、比較的縦方向に広いフルフレームのものを選んで出してくれた。それぞれ少しずつ構造が違うもので、特徴とか良さを要領よく説明してくれて、とても分かりやすかった。メイドさんの商品知識が豊富なのがよく分かった。

最終的に候補に残ったのは、最も細くてフィット感が良く、ある意味で眼鏡の存在感が最も薄いもの。メイドさんは眼鏡に不慣れな私に「ぜひ眼鏡を好きになっていただきたい!」という見立て方針で、選び方やオススメのしかたがこの方針からブレないので、とても納得できた。

 

レンズ選び

フレームが決まったら二階に上がって、機械を使って度数などの測定。測定機の操作までメイドさんがやるとは思わなかった。しかも手慣れているし、数値の意味の説明まで全部やってくれた。これは凄いわ。

測定結果をもとにトライアルレンズを使って組み合わせを調整するところから、ベテランのオプティカルマイスターの出番。一階でフレームを選んでる時から、要所要所でアシストしてくれていたので、既にだいたいの状況は把握済みで話が早い (^_^) 。測定結果から老眼が入っていることが分かったので、いくつかの選択肢の中から、手元の小さい文字のクッキリさと、パソコンの画面くらいの距離のスッキリさを両立できる組み合わせを選んだ。この段階でも、今後老眼が進んだ時の事とか、楽団で演奏する時の状況など、いくつか気になる事があったが、ベテランのアドバイスでほぼ解決。

またレンズも年落ちのもの(スキー板の昨シーズンモデルみたいなもので、性能はほとんど変わらない)で安くおさえてくれて、全て納得して注文となった。

注文の書類に記入する時に、まだトライアルレンズが入った眼鏡がテーブルの上に残っていたので、折角だからと使ってみた。超見やすい!自分が書いた文字のインクのムラまでクッキリ見える。いよいよ完成が待ち遠しくなった。

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ポイントカード

手続きが済んだらポイントカードを3種類ももらった。「ご来店ポイント」と「お買物ポイント」は、まあどこでもありがちなポイントカードだが、3枚目の「9th Card」というのは、今回買った「999.9」というブランドの眼鏡を買ったら1ポイントという、かなり敷居の高いカード (^_^; 。メイドさんも「これは絶対貯まらないと思います」と言い切っていた。つまり実質ほとんど意味のないカードなんだが、この店で当初扱わせてもらえなかった「999.9」の眼鏡を扱えるようになった時に、念願が叶った嬉しさのあまり作ってしまったカードだそうだ。こういう、むやみに気持ちが先行しすぎて意味のなさそうな事をやってしまうノリって、実は意外と好き。

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ここならではのサービス

注文することが決まったら、メイドさんとツーショットでチェキ撮ってくれる(嫌ならやらなくてもいい)。せっかくなのでもちろんお願いした(掲載は自粛)。

また、注文内容が決まってから手続きしている間に紅茶をいれてくれた。ある意味、この場面が最もメイドっぽかった。

 

受け取り

日曜の夜に注文して、翌水曜日に出来上がりの連絡があり、金曜日の夜に受け取りに行った。早速かけてみてフレームを微調整した後、使い方の説明を受けた。自分の眼鏡の場合、だいたいレンズの中央付近でノートパソコンのモニターに、レンズの上の方では遠くに、下の方では手元の本や書類などにピントが合う。つまり見るものの距離に応じて顔の角度をほんの少し変える。これはしばらく使って慣れれば、意識しなくてもできるようになると思う。

 

使用感など

早速店の近くのカフェで、眼鏡をかけてノートパソコンを使って一仕事してみた(ちょうど残件があったし)。超快適 (^_^) 。

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見るものの距離とレンズの角度が合ってないと、少しボケて見えるが、もともと視力はいいので、顔の角度を少し変えると必ずどこかで完璧にピントが合い、劇的にクッキリ見える。

顔の角度を調節してピントを合わせる動作が、マニュアルフォーカスのカメラで写真を撮るときの感覚に似てて楽しい (^_^) 。裸眼ではこういう経験はできない。なんか面白くて、帰りの電車ではずっと眼鏡をかけてた。

いい眼鏡に出会えてよかったと思う。これからは徐々に老眼が進んでいくと思うので、ある程度の間隔で調整を繰り返していくことになると思うが、これからは、うまく眼鏡と付き合っていきたい。



ピロリ菌の除菌プロセス

先日、ピロリ菌の除菌を経験したので、その時の経緯をメモしておきます。

ピロリ菌とは?

ピロリ菌に関しては Web で検索すればいくらでも情報が出てくるのでここでは詳しい説明は避けますが、人の胃の中に潜む細菌で、胃潰瘍や胃がんの原因となるものです。

特に胃がんについては、「胃がんの 99% はピロリ菌が原因」ということらしいので、ピロリ菌を除菌すれば胃がんの大部分を予防できるということで、もうこれは全国民が検査して除菌すべきと言えます。

検査

私の場合は勤務先の定期健診で、自分の胃にピロリ菌がいることが分かりました。
ただしピロリ菌の検査は必須項目に入っておらず、有料オプション項目となっていました。もし自分がこれを選択していなかったら、未だに見つかっていなかったと思います。

診察

検査結果の紙を持って、健診を受けた病院に診察を受けに行きました。もうピロリ菌がいることは分かってるんだから、診察なんかいいから薬を処方してくれよ、と内心では思っていましたが、除菌のプロセスや除菌薬の副作用などを詳しく説明してくれたので、やはり診察は受けて良かったと思いました。

ちなみに副作用というのは、下痢、軟便、味覚異常などがあり得るそうです。また(他の薬でも人によっては発生することですが)アレルギーによるじん麻疹が発生したり、胃の中でそのような症状が発生することで血便になったりすることもあるようです。

除菌薬

処方された薬は三種類ありました(薬局でジェネリックにしてもらいました)。

(1) タケキャブ 20mg

1 回 1 錠服用

(2) アモキシシリン 250mg

1 回 3 カプセル服用

(3) クラリスロマイシン 200mg

1 回 2 錠服用

 

これらを 1 日 2 回(朝、晩)食後に、7 日間連続で飲みます。

なお、これらの薬を飲んでいる間は飲酒を控える必要があるのですが、どのくらい控えればいいのか分からなかったので、私は7日間完全禁酒にしました。

このような制約がある上に、途中で途切れると除菌に失敗する可能性が高まるので、診察の時に「7 日間連続で飲める日程(つまり飲み会などの予定が無い期間)を決めて飲み始めてください」を説明されました。

副作用については、ほとんど気になりませんでした。若干軟便気味だったかも知れませんが、自分の場合は普段からもともとそういう傾向ですし (^_^; 。服用期間中に一度だけ、腹痛が発生したことがありますが、これは薬が原因だったのか良くわかりません。

検査

7 日間薬を飲み終わってから 2 〜 3 ヶ月後に、除菌が成功したかどうか検査に行く必要があります。

私はまだ飲み終わったばかりなので検査に行ってませんので、検査を受けたらまた追記しますが、試薬を飲んでから息を吐いて、呼気の成分を調べると、ピロリ菌が残っているかどうか分かるそうです。

なお、もし除菌に失敗したら、薬の種類を変えてもう一度トライすることになるようです。まずは検査を待ちたいと思います。

同窓会

先週の土曜日は小学校四年生のときのメンバー 9 人で、当時の担任の先生のお宅にお邪魔した。

この顔ぶれが揃ったのは 37 年ぶり(一部のメンバーは成人式の年に一度集まっているので 27 年ぶり)。一般的に同窓会というのは卒業した年のクラスで集まることが多いのではないかと思うが、そこをあえて四年生のときのクラスで集まることになったのは、担任の先生のおかげ。

お互い歳を重ねて、人生経験も重ねて、いろいろ変わったけど、待ち合わせ場所となった橋本駅の改札で会ったらお互いひと目で分かった。変わったけど変わってない、不思議な感覚。

先生のお宅に着いたら近況やら昔話やらが延々と続いて、気がついたら6時間くらい経っていた。何とも言えない貴重な時間を過ごした。

翌日早くに予定があるという2人と橋本で別れたあと、町田の塚田農場で二次会。席が空くのを待っている間に、小学校の同窓会だったという話を店員さんと少々したのだが、その店員さんが気を利かせてくれて、最後に一口デザートを用意してくれた。

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ちょっとした会話のなかから学校名や「37 年ぶり」ということをしっかり聞き取って、我々が飲んでる間に校章を Web で調べて書いておいてくれた。これは感動モノ (^^) 。もう塚田農場大好き (^^) 。

ビジネスパーソンはワイシャツこそフルオーダーすべき

私はここ数年来、ワイシャツはフルオーダーのものしか着ていません。こう書くとかなり服装にお金をかけている人のように思われるかも知れませんが、後述するように、金額的には大したことはありません。ワゴンで特売されているようなワイシャツに比べれば高いですが、それを十分上回るメリットがあります。

 

採寸

注文するときに体の各部を店で採寸してもらいます。具体的な所要時間は覚えていませんが、10 分もかからなかったと思います。

なお、寸法の細かい調整にも対応してくれます。私の場合、腕時計が引っかからないように左の袖口を少し広めに作ってもらっています。

 

注文

生地を選びます。私が注文したときは、綿 100% やポリエステル混紡など材質の違いや糸の太さ、色など、20 種類以上の選択肢がありました。

次にデザインやオプションを選びます。襟や袖口、ポケットの形、ボタンの種類、イニシャル刺繍など、自由に選べます。

出来上がりは工場の混み具合などにもよるようですが、だいたい 3〜4 週間くらいだったと思います。

 

コスト

私はいつもエフワンでワイシャツを発注します。注文は2着単位で、綿 100% 白無地で 16,000 円くらいです(つまり 1 着あたり 8,000 円程度)。価格は生地の選び方や、襟や袖口の形、ボタンの種類などのオプションによって変わります。

 

メリット

まず当然ながらサイズが身体にぴったり合っていることが最大のメリットです。私はフルオーダーにする前はパターンオーダー(襟周りと袖丈だけ採寸して合わせるもの)のワイシャツを着ていましたが、フィット感が全然違います。具体的には次のような効果が実感できます。

  • 体の動きにシャツがついてくる。例えば電車でつり革につかまる時や、しゃがんで靴紐を結ぶ時、パソコンのキーボードに手を伸ばす時など、腕を大きく動かしても袖がついてくる。
  • 着崩れしにくい。フルオーダーでないシャツだと、だんだん裾がズボンから出てきてしまうため、1 日に 1〜2 回、トイレに行って裾を直していたが、フルオーダーにしてからは皆無。

また、シャツが体に合っていると見栄えも良くなります。既成品だと腕を動かしたり、屈んだりしたときに、妙に袖が上がってしまうことがありますが、フルオーダーだとそういうことが減りますので、動きの中でも綺麗に見えます(多分)。

 

デメリット

最大のデメリットは既製品に比べて高価なことです。既製品のバーゲンだと 1,000 円くらいで買えることもあります。そういうのと比べると割高に見えるかもしれません。
私の場合はもともと既製品だと合わない体形で、パターンオーダーにせざるを得ず、1 着あたり 4,000 円くらいかかっていましたから、プラス 4,000 円でフルオーダーできるなら大して高くないと感じました(これは私の特殊事情ですが)。

もうひとつのデメリットは、スーツもフルオーダーしたくなることです。前述のように体の動きにシャツがついてくるようになると、スーツがついてこないことが気になり始めます。ただし、この点については、この際スーツもフルオーダーにしてしまえば、もはやデメリットではなくなります。同様にエフワンなら 5 万円くらいでスーツをフルオーダーできます。

 

リスク

当然ながら、体形が変わると着られなくなります。もちろん既製品にも同じことが言えますが、フルオーダーの場合は体形に合わせて作られている分、既製品に比べて体形が変わったときのズレが気になりやすいと思います(幸い私はまだ経験していません)。

 

既成品に比べると値段が若干高いですが、毎日着るシャツですから、このくらいお金をかけても贅沢ではないと思います。シャツがほとんど着崩れしませんし、私の場合は前述のとおり、左の袖口を広めに作ってもらっているので、腕時計を見るときはすぐ見られますし、見終わったら何もせずに腕を下ろすだけで袖口が戻ります。このスムースさは一度体験するともう戻りたくなくなります。既成品のシャツで何となく違和感を感じておられるなら、一度試してみてはいかがでしょうか。