5 ヶ月ほど前に自作キーボードに手を出し、若干の試行錯誤はあったものの、なかなか感触の良いキーボードが実現できたのですが、しばらく使っている中で、たびたびミスタイプが発生するのが気になっていました。まあ慣れの問題もあるし、歳とって指の動きがナニになってきた影響もあるかな、くらいに思っていましたが、外出先で HHKB を使っているときに、何となくですが HHKB の方がミスタイプが少ないなと感じました。

いわゆる「尊師スタイル」にもすっかり慣れましたね。
気のせいかなとは思いましたが、自宅に戻ってから改めて HHKB を少し試したところ、やっぱりこちらの方がミスタイプが少ない感じがします。これはもしかしたら打鍵感の違いなのかなと思い始めてしまいました。
HHKB はキーを押したときに、クリック感こそ無いものの、底に触れるような感じがあるので、「ここで文字が入力された」という感触が分かりやすいのではないかと思います。これに比べると、こないだ作ったキーボードはスコスコ打てて快適ではあるものの、手応えが返ってこない感じがします。その結果として空振りがたまに発生するのではないかと思いました。
そこで再び秋葉原の遊舎工房に、キースイッチを探しに行きました。こちらでは多数のキースイッチがテスト装置に組み込まれていて、納得いくまで実際に試せます。

キーボード沼をさらに深くする装置
前回買ったスイッチは「タクタイルスイッチ」というもので、ストロークの途中に若干のクリック感があるものですが、私の場合はこれよりもさらにクリック感の強い「クリッキースイッチ」の方が良いのではないか? と思っていました。しかし店頭であらためていろいろ見ていたら、前回買ったのはタクタイルの中でも静音タイプだったことに気づき(そんなことも気づかずに買っていた)、静音でないタクタイルとは随分フィーリングが異なることが分かりました。一方でもともと本命だと思っていたクリッキースイッチは、底に触れる感じはあるものの、ストロークの途中の手応えがない感じがしました。
いろいろ迷ったあげく今回選んだのはこちら。

Durock Full POK Mocha Tactile
Durock Full POK Mocha Series 2025 – Mocha Tactile
これとの間で最後まで迷ったのがこちらです。

GATERON mini i
ちなみに前回購入したのはこちら。

Outemu Lemon V3
Outemu Lemon Switch V3 Silent Tactile
スペックを見たところでは GATERON の方が作動力が小さい(軽い)ので、前回買ったものに近いのですが、Durock の方が打鍵感がよりしっかりしていて好みだなと思ったので、作動力が重めなことを若干懸念しつつ、今回はこちらにしました。Durock の方が安かったし (^_^) 。

なおコスト削減のため (^_^; 、打鍵感があまり関係なさそうなモディファイアキーは替えないことにして、54 個購入しました(本来は 62 個必要)。
早速組んで試してみたところ、若干の重さはあるものの、なかなかいい感じです。
上が従来の静音タクタイル、下が今回購入した(静音でない)タクタイルです。
もちろん HHKB とは全く違いますが、これはこれで手応えが分かりやすいと思います。車やバイクの運転などと同様、マシンからのフィードバックって重要なんですね。
あらためて HHKB と比べてみたところ、HHKB も実はさほど軽くはありませんでした。おそらくストロークがスムースなので、あまり重さを感じていなかったのだろうと思います。したがって購入時に若干懸念していた作動力の重さもあまり問題なさそうです。これでミスタイプが減るかどうか、しばらく様子を見たいと思います。
しかし使わなくなったスイッチはどうしようか。こんな状態でメルカリかどこかで売れるんだろうか。
