「今村耀・大石瑠璃 ~imamu birthday live~」を聴いてきた

六本木にあるジャズ・ライブ & バー ソフトウインドで、昼間っから酒飲みながら Euphonium ソロの演奏を聴いてきた。今村耀さんの演奏は小江戸ウインドアンサンブルで聴いた程度なので、ほぼ初めてのようなもの。

選曲は本人の弁によると「さらっていたけど本番ではやってなかった曲」が中心とのことで、音大や高校の在学中に練習してた時のエピソードを交えながら、演奏半分お話半分という感じの、リラックスした雰囲気のライブだった。曲目は次のとおり。

(前半)
Rhapsody for Euphonium / J. Curnow
Andante and Rondo / A. Capuzzi
Flight / P. Willby

(後半)
芝桜の咲く頃 / 長野雄行
Snow Halation / (知らない曲)
Eyes on Me (って言ってたかな?またまた知らない曲)
(確かもう一曲、知らない曲やった)

(アンコール)
Whole new world (ディズニーのやつ)

知らない曲が多いのは、今村さんとの世代差に加えて、自分が最近全然テレビを見ていないせいかも知れない。

あらためて振り返ってみると、出張が急増した6月以降、自宅のテレビの電源を入れていない。もともとテレビを見ることが少ないのに加えて、小林可夢偉がF1参戦をやめて以来F1中継を見ていないし、Newcastle United が降格したのでスカパーで試合を見られなくなった。HDD レコーダーにはタモリ倶楽部が録画されてる筈だが、そもそも自宅にいる時間が少ないから全然見ていない。そういえばオープニングが変わったらしいな。

話がそれた。

演奏の方はリラックスして楽しく聴けた。終始安定して豊かな響きが印象的だった。狭くて天井が低い会場だったが、うるさい感じは全くなく、それでいて楽器がしっかり鳴りきっている感じ。Euphonium の音はこうでなければ。

しかし、どうすればこういう響きが出せるんだろうか、とずっと考えていた。息をたっぷり使っているのは間違いないだろうが、見た感じではそんなにムキになってたくさん息を吸っているようにも見えない。こういうのを自然にできるのがプロなんですね、きっと。

PLOp Brass アンサンブルコンサート

(この演奏会は終了しました。)

plopbrass

下記のとおりトランペット・アンサンブルに出演します。お時間とご興味があれば、聴きに来ていただければ幸いです。
私は借り物のフリューガーボーンで Bass Trumpet パートを担当します。

【PLOp Brass アンサンブルコンサート】
2016年9月3日(土)14:00 開演
横浜市鶴見区民文化センター「サルビアホール」3F 音楽ホール
(JR 京浜東北線 鶴見駅 東口/京急鶴見駅 西口、それぞれ徒歩 2 分)
入場無料/全席自由

曲目:

(第一部)

  • モーツァルト「魔笛」より序曲
  • カバレフスキー 組曲「道化師」より、他

(第二部)

  • Jazz 特集

沢野智子先生の Euphonium solo レッスン受講

ドイツでコレペティートルとして活躍しておられる沢野智子先生が、一時帰国中にレッスンをして下さるというので、Euphonium solo のレッスンをお願いした。

結果から先に言うと、とても勉強になったし、これから音楽を続けていくうえで大事な発見がいろいろあって、とても有意義な時間になった。

自分は別にソロ活動をしている訳でもないし、コンクールなどに出る予定もないのだが、たまたま Facebook でレッスン受付のお知らせを見て、こんな機会はそうそう無いぞと思って即連絡 (^_^) 。今日レッスンを受けてきた。
場所は先生の指定で、池袋西口にあるグランドピアノ付きのスタジオ。ここの使用料が1時間単位なので、スタジオを2時間借り、最初の30分はウォームアップに使わせていただいて、先生には90分間のレッスンをお願いした。

沢野先生は Steven Mead 先生の CD でピアノを弾いておられるので、私は以前から一方的に知っているがもちろん面識はないし、そのような方に伴奏していただけるなんて夢のような話。しかも、少々狭いが立派なグランドピアノが置いてあるスタジオで、部屋に入った時点で完全に舞い上がっちゃってる訳だが、ウォームアップしながら気持ちの面ではむしろクールダウンさせて、ちょうどいい頃合いで先生登場。

最初に、自己紹介がてら、これまでの活動やレッスンをお願いした理由などを話した上で、今日のレッスンの進め方を相談した。初対面で一回限りのレッスンなので、こういう話にある程度時間を割くことが大事で、時間を長めにお願いしてて良かった、と後から思った。

相談の結果、練習に使ったのは Melodious Etudes の No.7。最初は自分なりに抑揚をつけているつもりでも平板な演奏。この、自分で思っているほど抑揚が付いてない、ということを直接フィードバックいただけるのがとても大事(凹むけどな)。

その後に先生のアドバイスをいただきながら、曲の流れをふまえて、音量(というかエネルギーのかけ方?)やテンポ、間合いの取り方などに変化をつけていく。意外だったのは、結果として演奏が良くなるだけでなく、とても吹きやすくなったということ。音楽として自然な流れが作れれば、息の流れも自然になるということかもしれない。

次に演奏したのは「星めぐりの歌」(宮沢賢治作曲/加藤大輝編曲で、小久保まいさんの CD に収録されているもの)。Melodious Etudes で詳細かつ具体的にアドバイスをいただいたので、残り時間が少なくなっていて、こちらは2回しかできなかったが、1回目と2回目との間でいくつか具体的なアドバイスをいただけて、2回目は1回目よりも自分自身が演奏を楽しむことができた。

ちょっと不覚だったのは、ドラマティックな伴奏に感動して冷静さを欠いた結果、ミストーンを連発したこと。先生からは「ミストーンとかっていうのは、考えなくていいんです」「それに優る音楽があれば、関係ないんですよ」とは言われたものの、やっぱり悔しい訳です。まだまだ勉強です。

今回レッスンを受けさせていただくにあたって、事前に先生からは「堅苦しく考えず、アンサンブルを楽しむつもりでやりましょう」というメッセージをいただいていたが、伴奏の間合いとかノリを感じながら自分の演奏が変わっていくのを楽しめたので、よかったと思う(特に「星めぐりの歌」の2回目)。

本当は自分の演奏が伴奏にも影響を与えるようになれば、もっと楽しくなると思うが、今日は自分が影響を受けっぱなしで、先生のような方を相手に双方向のアンサンブルができるようになるのは、もうちょっと先かなと。しかし、そういう楽しさを改めて感じることができたことも含めて、今回は得難い経験をさせていただけたと思う。

img_4355