安ワインでもグラスを変えれば香りが分かりやすくなるんですけど

新型コロナウイルスの影響で、外で酒を飲むことが少なくなったこともあって、最近は自宅でほぼ毎日、夕食時にワインを飲んでいます。もちろん安ワインです。

たまに行くバーのオーナーから、何年か前に「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」(Montepulciano d’Abruzzo)という赤ワインを勧めてもらって飲んだときに、美味しかったのを覚えていたのですが、これが近所のスーパーで 1,100 円くらいで売ってるのを見つけました。

もちろん店で飲んだものと全く同じものではありませんが、買って飲んでみたら味がしっかりしてて、なかなか良かったので、それ以来常備しています。

普段はワイングラスも使わず、ガラスのコップで無造作に飲んでますが、ちょっとしたご縁でワイングラスをもらったので、試しに使ってみました。

しかもリーデルですよ。Don Julio というテキーラの販促品だそうで非売品です。テキーラをワイングラスで飲むって想像しにくいですが。

こんな大きくて品のあるグラスを使い慣れないので、どのくらい注ぐのがいいのかさえ分かりません。とりあえずこのくらい。

やはり大容量大口径(あまりグラスでこういう表現は使わないかもしれませんが)のグラスだと香りが分かりやすいですね。最初のひと口で「おっ」と思うくらいの違いがありました。

しかしグラスが薄いので、持つのも洗うのも緊張します。特に洗うときは、このグラスを洗う前に台所を一旦片付けたくなるくらいで、これを毎日続けるのは少々キツい…….。

 

…..結局再び箱に収納しました。

 

明日からは普通のグラスにして、デラックスなグラスはたまにちょっと気分を変えたいときにでも再び使おうと思います。




ワイシャツ退役

今日、ワイシャツを一枚退役させました。

もちろんワイシャツを退役させるのは、これが初めてではありませんが、買った時期がわかるワイシャツを退役することにしたので、何となく書いておきます。

私は首が細くて腕が長いために既製品のワイシャツではサイズが合わないので、仕事用のワイシャツは全てフルオーダーです。ワイシャツをオーダーで作ってくれる店はいろいろありますが、私はほとんどエフワンでお願いしています。

エフワンでお願いするとネームを 4 文字まで入れてくれます。一般的にはイニシャルを入れてもらう方が多いと思いますが、私は仕立て上がりの年月を入れてもらっています。今回退役させたワイシャツは 2016 年 2 月に仕立て上がりだったので、次のように入っています。

ちょうど 5 年前から着ていたことになりますが、直近 1 年弱は新型コロナウイルスの影響で背広を着る機会が激減したので、実質的な就役期間は 4 年少々でした。度重なる洗濯の影響で若干縮んで袖周りがキツくなってきたのと、袖口が若干すり減ってきたので、退役させることにしました。

この先も当分の間は背広で外出する機会が増えないと思われるので、当分は追加発注しませんが、パンデミックが収束したらまた発注したいと思います。




脅迫メール受信 (^_^;

本日私のメールアドレスに脅迫メールが届きました。文面を晒そうと思いましたが、全く同じものが Web 上で見つかりましたので、リンクを張らせていただきます。

 

別館.net.amigo「【迷惑メール】 Jeffrey Taylor「あなたのパスワードを知ってるぞ」送信元がClark@adsbexchage.com」(2020/8/10)
https://ami-go45.hatenablog.com/entry/2020/08/10/173546

 

私に届いたものも文面はほぼ同じ。ただし送信元の名前は「Albert Jackson」で、パスワードも私が過去に使っていたパスワードが書かれていました。しかもメールのタイトルがその古いパスワードだったので、見たときはさすがに驚きました。おそらく過去にどこかのサイトで発生した情報漏えい事件で流出したものだと思いますが、その手の事件はあまりにたくさんありましたし、サイト側が気づいていない事件や公開していない案件もあると思いますので、自分のデータがいつ流出したのかも分かりません。

なお要求金額は $4090 になっていました。ずいぶんと値上げしたなぁオイ。

文面をザックリ訳すと、

お前がアダルトサイトにアクセスしている間に、サイトに仕込んだマルウェアでお前の PC の画面とカメラにアクセスした上に、お前のメッセンジャー、FB、メールアカウントから連絡先情報を盗んだぞ。

さらにお前が見たエロ動画と、それを見てるお前自身を組み合わせた動画を作ったから、これをお前の友達や家族、仕事相手などにバラまかれたくなかったら、さっさとビットコインで $4090 送金しろ。

というような内容です。

まあ私自身はそのようなアダルトサイトにアクセスしていませんし、連絡先の情報を含むようなサービスに関しては 2 段階認証を使っているので、全く心配していません。

しかしながら、古いとはいえパスワードを知られているというのは気持ち悪いので、主だったパスワードをひととおり変更し、PC の HDD をひととおりスキャンしておきました。




乱視 × 老眼メガネのレンズ交換

初めて老眼宣告を受けてデスクワーク用に乱視 x 老眼のメガネを作り、メガネオヤジ生活に入ってから早くも 4 年が経過しました。最近どうも焦点がズレてきたようで、モニターを見るときの顔の角度が、変わってきたので、これは老眼が進行したかなと思って眼鏡屋に行ってきました。

測定結果によってはメガネを新調することになると思い、それなりの出費を覚悟して眼鏡屋に行きましたが、フレームはそのままでレンズのみ交換できるとの事。私はそういう事情を全く知らなかったので、今使っているメガネをしばらく預けなければならないと思っていましたが、測定結果に基づいてレンズを発注し、レンズが届いてから再び店に行けば 30 分ほどでレンズを交換できると聞いて、レンズ交換をお願いしました。

店にある機械でいろいろ測定してから、どのくらいの距離に焦点を合わせたいかを確認し(自分の場合はデスクワーク用なので中近両用)、レンズの仕様を決めました。新しいレンズは発注してから一週間程度で入荷し、交換作業も本当に 30 分程度で済みました。

下の写真は、今回発注したレンズが入っていた袋で、レンズの仕様がいろいろ書いてあります(もちろん意味は全く分かりません)。これには今日まで使っていたレンズを入れて返してくれました。新しいレンズが割れたりしたときに、当座をしのぐための予備としても使えるということで…….。

テストがてら、この記事を書いていますが、なかなかいい感じです。

眼鏡屋さんによると、今の進行状況ならこのレンズで 2 年くらい使えるということなので、2 年後に再びレンズを交換することになりそうです。歳とともに自分の体が変わっていく感じが、こういうところでも分かるんですね。




Android 用のアプリを少々物色

通話だけに使うには明らかにオーバースペックなスマートフォンを唐突に入手して 1 日経ちました。今のところ、とりあえず荷物が少し重くなったことと、micro USB ケーブルを持ち歩く必要がなくなったという程度の変化しかありません。

スマートフォン購入翌日にワイモバイルの店頭で電話帳データの移行も完了。スマフォどうしの移行ならケーブル一本でできるらしいのですが、元がガラケーなので若干面倒で、次のような手順が必要でした。

  1. 店頭にある端末で、赤外線通信で電話帳データを抜き出して、「My Softbank」のサイトにアップロードする。
  2. 自分のスマートフォンに「あんしんバックアップ」というアプリをインストールする。
  3. 「あんしんバックアップ」で「My Softbank」にログインして、電話帳データをダウンロードする。

(以上はワイモバイル –> ソフトバンクというグループ内での移行だったので、もし移行先がドコモや au だと若干手順が変わると思います。)

ともあれ、無事に電話帳データも移行できたので、電話として使うことについては問題なくなりました。

– – – – –

実際に「スマートフォン」として使用している iPhone 6s よりもスペックの高いマシンを、通話のためだけに使うのは若干の罪悪感を感じるので、通信を伴わない用途には多少使っていこうかと思い始めました(細かいことを言えばアプリ内広告などで多少の通信は発生しますが)。

 

最初に思いついたのは電卓(OS 純正アプリで十分)、その次にチューナーとメトロノームのアプリ(iPhone で使っているものと同じもの)を入れました。

チューナーアプリについては、ついでなのでもっと使い勝手が良いものがないかと思って物色したら、BOSS のチューナーがありました。

(デザインは 2 種類選べます。)

 

面白くていいなと思いましたが、表示が若干見づらいのと、基準音を A しか出せないので、ネタとしては面白いけど不採用。結局これまで使っていたものに落ち着きました。

 

あと OS 純正の時計アプリだと目覚まし時計として使うには少々物足りないので、強力目覚まし時計アプリを入手。元号早見表も入れました。

これからも通信量を極力増やさない前提で、多少は使いみちを広げていこうかと思います。その方が iPhone のバッテリー消耗を多少は緩和できるかも知れませんので。




急遽 Google Pixel 4a 導入

私用の携帯電話には、音質の良さとユーザーの少なさ(災害などで携帯電話網が輻輳したり通話制限がかかるような状況でも繋がりやすい)から、ずっと PHS を使っていましたが、2021 年 1 月で PHS のサービスが停止することになっています。

まあ本来は今年の 7 月末で停止される予定だったものが、新型コロナウイルスの影響で延長されただけなので、そろそろ次を考えなければとは思っていました。

ワイモバイルからも何度かお知らせが来ていて、特定の機種であれば無料でスマートフォンに乗り換えできるということも聞いていました。一方で仕事用に使っている iPhone 6s を新機種に乗り換えて、浮いた 6s に私用のワイモバイル SIM を突っ込む方が、廃棄物が発生しないから合理的かなという考えもあり、ちょっと判断を保留していました。

 

他の用件のついでに某家電量販店に寄り、ワイモバイルのジャケット(?)を着た人に話してみたら、実はこの際ソフトバンクに乗り換えたほうが安くなるとのこと。「スマホデビュープラン」というのがあって、PHS からの乗り換えだと Google Pixel 3a が 1 円で購入できる上に、利用料も月額 980 円(消費税別)になるそうなので、早速見積もりをもらいました。

データプラン 1GB、通話料 1 回 5 分以内無料という最安条件で比較したところ、14 ヶ月目以降は若干高くなるものの、それでもワイモバイルよりも安くなっています。ワイモバイルの人からソフトバンクへの乗り換えを勧められたことも含めて二重の驚きでした(まあ同じソフトバンクグループですが)。

ランニングコストが安くなるなら今すぐ乗り換えた方が得なので、早速乗り換えをお願いしました。

当方 iPhone 3G、さらに遡れば Willcom W-ZERO3 [es] からの古参スマフォユーザーですので、今さら「スマホデビュープラン」というのも如何なものかと思いましたが、やすさに目がくらんで「スマホデビュー」させていただきました。

 

そういう訳で、思いがけず Pixel 4a ユーザーとなりました(見積が 3a になっていたのは担当者の間違いのようです)。

基本的にはこちらの電話機では通話しか使わない予定なので、いろいろな意味でオーバースペックなのですが、最も安上がりな方法がこれですので…….。

 

数年前に当時勤めていた会社で Android のタブレットが強制的に貸与されたとき以外は、ずっと iPhone/iPad ユーザーですので、インターフェイスの違いにはかなり戸惑います。電話として使用するための必要最低限の設定は済ませましたが、これ以上は深入りしないで、おとなしく電話機としてのみ使用したいと思います。

もともと持っていた Google のアカウントを使って設定しましたので、Gmail は自動的に送受信できるようになりましたが、キーボードのインターフェイスが iOS と若干異なるので(というか iOS のキーボードに慣れすぎたので)、下手に使うと誤入力とか誤操作でイライラしそうなので、よっぽどの緊急時でもないかぎり使いません。

 

ところで、(まあどうでもいい話なんですが)スマフォ購入時に Pixel 4a の使い方に関する冊子を 3 種類と、ソフトバンクによる Android スマートフォンの初期設定ガイドをいただいたものの、留守電機能の使い方がどこにも書かれていませんでした(追加料金と専用アプリが必要な「留守番電話プラス」の説明はありましたが)。

スマフォならではの様々な機能に関する説明がご丁寧に書かれているのに、電話機としての必須機能の使い方を Web で調べなければならないとは……。

もはや留守電なんて誰も使ってないのでしょうか?これも時代の流れなんですかね。




洗って縮む前提のジーンズ

先日久々にジーンズを買いました。

いつからか分かりませんが、恐らく 20 年以上、Levi’s の 501 というのを履いています。別にこだわりがあるという訳ではありませんが、501 の W32/L32 というサイズならウエストも長さもピッタリなので、裾を切ってもらう必要もなく、試着せずに買えるので楽なのです。

先日も、生涯で何本目か分からない 501 を地元の店で買いましたが、買うときに店の人から、持ち帰ったあとで糊を落とすように言われました。よく分からないので店の人に聞いたら、履く前に一度お湯につけて洗濯機で脱水して干す必要があるのだそうで、この糊落としによって若干縮んだあとのサイズが W32/L32 になるように出来ているとのこと。

これまでに買った 501 は、糊落としを済ませてから売られていたようです。もしかしたら、これはマニア向けのものを買ってしまったのかも知れないと思いました。

とりあえず、晴れそうな日を見計らって、言われたとおり風呂に浸けます。温度は適当ですが、普段の風呂よりぬるいくらいなので 40 度弱だろうと思います。

この後脱水して外で干し、試しに履いてみたところ、うまいこと丁度いいサイズになりました。

ただし生地がバリ硬なので、慣らすのに当分時間がかかりそうです。

後日あらためて調べてみたら、ちゃんと糊落としの作法が解説されていました。
https://www.aiirodenim.com/jeans-first-wash-2298/

私はここまで真面目にやってないので、その筋の方々から見たら甘いとか思われるかも知れませんが、まあお気楽に新しいジーンズと付き合っていきたいと思います。



加水分解対策その 2

先日、車内の内装部品が加水分解でベタベタになったのが漂白剤で除去できたので、調子に乗って他のものにも試してみたいと思っていましたが、先日久しぶりに出張に持っていった Logicool のマウスリモコンがベタベタになっていたので、帰宅後に早速やってみました。

上の写真は処置後のものです。

対処手順は先日の車内内装部品のときと同じで、漂白剤を含むティッシュペーパーでパックするような感じですが、今回はスイッチの隙間から漂白剤が中に入ってしまうのが少々心配でした(具体的にどの程度の悪影響があるかはよく分かっていません)。

結果的には何の問題もなく使えるようになりました。恐らく漂白剤が若干入ってしまったと思いますので、しばらく流水で洗ったあとに 1 日乾燥させました。

ベトベトはほぼ気にならなくなりましたが、やはりボタンの表示が一部消えてしまいました。まあ、どっちみち使うときには、いちいち表示を見ることもないので、実用上は全く問題ありません。そういう訳で無事解消 \(^_^)/ 。




緊急事態宣言下で献血に行くことをお勧めしたい

新型コロナウィルス感染拡大防止のために緊急事態宣言が発令され、「不要不急の外出を自粛する」ことが求められていますが、何週間も STAY HOME を続けていろいろ溜まっておられる方も多いのではないかと思います。そのような皆さんにはぜひ、献血に行かれることをお勧めしたいと思います。

現在、緊急事態宣言の影響で外出する人が減ったため、献血に来られる方も大幅に減少し、血液が足りないそうです。出かけたついでに献血する人が減少しているのですから、これを補うためには、もう献血を目的として出かけるしかないでしょう。

しかも、下記リンク先のページに明記されているとおり、献血に行くのは「不要不急」ではありません。社会の要請に応えるための行為として、大手を振って堂々と外出できます。

 

日本赤十字社 関東甲信越ブロック血液センター
「緊急事態宣言下での献血協力のお礼と今後の献血のお願いについて」
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/bbc/2020/04/post-69.html

 

献血バスだとつまらないですが、献血ルームの中にはフリードリンクや漫画、雑誌などが充実しているところも多いので、そういうところを選んで行けば快適です。成分献血だと採血に一時間以上かかるので、自分の本を持っていってもいいと思います(自分はこれ)。

以下、この時期に献血に行く際に注意すべき点を私なりにまとめます。

1) できるだけ近くの献血ルームを選ぶ

不要不急でなく、社会の要請に応えるための行為とはいえ、行動や他人との接触は出来るだけ少なくすべきだと思いますので、できるだけ自宅から近い献血ルームを選ぶべきでしょう。

2) 予約してから行く

献血ルームの混雑を緩和し、献血ルームでの感染リスクを減らすために、予約してから行くことをお薦めします(成分献血は所要時間が長いこともあって、非常事態宣言発令前から予約が必要でした)。

3) 感染防止策を講じる

自分自身が献血ルームにウイルスを持ち込まないように注意すべきなのは当然です。日本赤十字社の Web サイトにも次のとおり記載があります。

日本赤十字社 東京都赤十字血液センター
「新型コロナウイルス感染症予防のためのお願い」
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/2020/04/430.html

ちなみに私が行った献血ルームでは、入り口で非接触体温計による検温がありました。

私は今日献血してきましたが、公私ともに予定がいろいろキャンセルになったり、行動が制限されたりして、モチベーションが下がりがちな日々の中で、多少なりとも社会のために役立つことができたのを実感できます(効果には個人差があります)。

余談ですが、今回は初めて成分献血を経験しました。全血献血の場合、次回献血まで少なくとも 8 週間の間隔をあける必要がありますが(具体的には次回献血の種類による)、成分献血なら 2 週間後に再度献血できるので、緊急事態宣言が解除されるまでにもう一回行けますね (^_^) 。しばらくあまり忙しくならないと思うので、また行ってきたいと思います。

組曲「展覧会の絵」プログラムノート

自分が所属しているオーケストラの演奏会でムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」を演奏したときに、この曲のプログラムノートを書かせていただけることになりました。

演奏会は既に無事終了しましたが、原稿が自分のハードディスクの中に眠っているだけなのもどうかと思いますし、もしかしたら何かの間違いで誰かの役に立つこともあるかもしれないので、ここに載せておくことにしました。


皆様に本日お聴きいただく組曲『展覧会の絵』の楽譜が世に出るまでには、作曲者のムソルグスキーをはじめとして、建築家であり画家であったガルトマン、芸術評論家のスターソフ、作曲家のリムスキー・コルサコフとラヴェル、そして指揮者のクーセヴィツキーという 6 人が関与している。もし彼らのうち一人でも欠けていたら、この曲が現代のオーケストラで演奏されることはなかったであろう。

ムソルグスキーは 1870 年ごろにガルトマンと出会い、親交を深めてゆくが、ガルトマンは 1873 年に動脈瘤破裂のため急死してしまう。スターソフはガルトマンが遺した作品を集めて、1874 年 2 月にペテルブルクの芸術アカデミーにてガルトマンの遺作展を開催するが、そこに訪れたムソルグスキーが、かつての盟友ガルトマンの作品を見たときの印象をもとに、ピアノ曲として同年 6 月から 7 月までの間に一気に書き上げたのが、組曲『展覧会の絵』である。自筆譜には「ヴィクトル・ガルトマンとの思い出に」と書かれており、作品はスターソフに献呈されている。

この楽譜はムソルグスキーの生前に世に出ることはなかったが、彼の死後に遺稿の整理にあたったリムスキー・コルサコフがこれを発見し、彼自身が若干の校訂や変更を加えたものが 1886 年に出版された。ところが、この曲が世界各国で広く演奏されるようになったのは、1922 年にラヴェルがオーケストラ用に編曲した後である。この編曲をラヴェルに委嘱したのは、当時パリを拠点として活動していたロシア出身の指揮者クーセヴィツキーであった。

ラヴェルが編曲に着手した当時出版されていたピアノ譜には、リムスキー・コルサコフの手が入っていたため、ムソルグスキーによる自筆譜を入手しようと試みたが実現しなかった。したがって彼はリムスキー・コルサコフ版をもとに編曲せざるを得なかった(ちなみに自筆譜による原典版は 1932 年に出版されている)。その結果としてラヴェル編曲のオーケストラ版には、リムスキー・コルサコフによる校訂や変更の影響が含まれている。

このような経緯を経て成立した曲であるため、リムスキー・コルサコフおよびラヴェルの手によって、原曲になかった表情や色彩が加えられた面があることは否めないが、それでもこの曲がガルトマンに対するムソルグスキーのオマージュであることに変わりはない。

遺作展には約 400 点もの作品が展示されたとの事であるから、訪れたムソルグスキーも多くのインスピレーションを得たと思われ、これを受けて作曲された本作品にも多彩なキャラクターが詰め込まれている。しかしながら組曲全体を通して最も重要なテーマは「死」であろう。作曲のきっかけがガルトマンの死とその遺作展であったからか、組曲のあちこちに「死」を連想させる要素が散見される。

例えば 2 曲目の「古城」におけるアルト・サキソフォンのソロには「con dolore」(悲しみをもって)と指定されているし、4 曲目の「ビドロ」冒頭の伴奏部分はショパンのピアノソナタ第 2 番の第 3 楽章「葬送行進曲」に酷似している。8 曲目の「カタコンブ」の題材となった絵は、ガルトマンがパリにあるカタコンブ(古代ローマ時代の地下墓地)を見学している様子を描いた自画像であるから、最も「死」に直結した曲と言えよう。これに続いてオーボエとコーラングレがプロムナードに基づく悲しげな旋律を奏でる箇所から約 2 分間の部分には、「死者の言葉による死者との対話」という意味のラテン語のタイトルが付けられている。恐らく「カタコンブ」の絵に描かれたガルトマンの姿を見たムソルグスキーが、故人に思いを馳せている場面の描写であろう。木管楽器を中心に思いを巡らせながら、最後はまるでハープに導かれて昇天していくかのようである。

しかしながら終曲となる「キエフの大門」は、盟友の死による悲しみを乗り越え、故人を偲ぶというよりはその偉大さを称えるような、スケールの大きい荘厳な曲となっている。9 曲目の「鶏の足の上の小屋(バーバ・ヤガー)」から続けて演奏され、管楽器とティンパニによる雄大な響きで始まる。途中で木管楽器の弱奏による、ロシア正教会の聖歌を思わせるフレーズを 2 回はさんで、さらにプロムナードの旋律を重ねながら、鐘やシンバルなどの打楽器を伴って壮麗に幕を閉じる。

(参考資料)

合奏での眼鏡選び

四十代も半ばを過ぎてから使い始めた眼鏡(乱視 + 老眼)にも慣れてきて、最近は一日のうちで眼鏡をかけている時間が長くなってきましたが、楽器(今は主に Trombone と Baritone)を吹くときだけはずっと裸眼でした。理由は主に二つあって、一つめは楽器を吹くときに顔が若干下向きになるので上側のフレームが指揮者とカブって邪魔なこと、二つめは横方向の視界が狭くなるような気がすることです。

これは意外といけるかもと思い、ブラスバンドの練習で Baritone を吹くときにも試してみましたが、これが意外と不快。理由は恐らく指揮者の場所が自分から見てかなり左寄りなのと、オケでの Trombone の時と比べて譜面台が近いためだと思われました。そこでもう一つの眼鏡(デスクワーク用の中近両用)に切り替えたら違和感が減りましたが、本当に合っているかどうかよく分からなくて、合奏中に何度か眼鏡をかけ換えて試しました。

しかし考えてみたら眼鏡プレイヤーは周りにもたくさんいるので、「もしかしたら自分の顔が下向き過ぎるのかも」と思い直して、先日のオーケストラの練習で、むしろ上側のフレームが指揮者に重ならないように意識して、メガネをかけ続けてみたら、意外と何とかなりました。このくらいの距離だと老眼部分の出番はなくて乱視部分のみの使用になりますが、合奏全体をとおして目の疲れが激減し、その結果として体全体の疲れも軽めな印象です。

さらに昨日は別のブラスバンドの練習で Trombone だったので、こちらでも両方かけ換えて試してみました。オケよりもブラスバンドのほうが配置が密集しているために譜面台が近くなり、どちらかというと中近両用の方が合うかな、という感じ。

結局、譜面台の距離に応じて使い分けることになりそうですが、どうもブラスバンドの時の譜面台の位置が、遠近両用と中近両用のそれぞれの守備範囲の間のスキマに入ってしまっているような気がしてなりません。かといって演奏用に新しく眼鏡を作るのもちょっとやり過ぎな感じもします。もうしばらくいろいろ試しながら様子を見ようと思います。