ところが昨年の暮れに Mac mini を購入して 2018 年型 MacBook Pro を引退させたことに伴って、macOS が Sequoia (Version 15.3)にアップデートしたところ、HHKB の配列カスタマイズ用アプリが動かなくなりました。Web で確認したところ、新しい OS に対応するアップデートの予定は無いとのことで、大きな問題はないものの、どうしたものかと思っていました。
ここで左右分割型のキーボードの存在を知りました。以前から TRON のキーボードや Microsoft の Ergonomic Keyboard などのように、人間工学を考慮したキーボードがあることは知っていましたが、あんなバカでかいキーボード置けるかよ、と思っていました。ところが、いろいろな方々が自作されている左右分割型キーボードはもっとコンパクトです。これはちょっと可能性があるんじゃないか?と思わされてしまいます。
ところで、このキットは英語配列なのですが、ここで扱っているキーボードキットの多くは英語配列が前提となっており、日本語配列を前提にすると選択肢がかなり限られるとの事でした。遊舎工房に来た時点では正直そこまでは考えていませんでしたが、かつて Mac を使い始めた当時は英語配列でしたので、まあ大きな問題はないだろうと思いました。
組立作業そのものは、説明書や、YouTube で公開されているガイド動画を参考にすれば特に難しいことはないのですが、私が買ったキットではキースイッチを差し込む四角い穴の精度がイマイチで少々苦労しました。組み上げてから PC に繋いで試してみたら、ストロークの途中での引っかかりが若干キツくて、たまに文字が入力されないというキーがいくつかありました。
さらに、このキットは英語配列なので Windows での日本語入力切替キーがありません(Mac では昔から cmd + space なので問題なし)。Windows で英語配列の場合は Alt + [`] で切り替えられるのですが、このキーボードでは [`] が右上隅にあるので、切り替え時にいちいち左手薬指 + 右手小指(または薬指)という操作が発生して面倒です。
当初は右 space の右隣(日本語配列の入力切替キーと同じ場所)のキーが「Alt + [`]」となるようなマクロを設定しました。これで日本語配列と同様に使えるようになりましたが、後述のような外出先での使用を考えると、英語配列本来の方法に慣れたほうが良さそうかなと判断し、右 space の隣を Alt に設定して、右手の親指と薬指で Alt + [`] を打てるようにしました。キートップのセットの中に幅広の Alt キーがなかったので、見た目的にはナニですが、操作上は特に問題ありません。
ところで、英語配列のキーボードを使うためには OS 側の設定でもキーボード配列を英語に切り替える必要があります。Mac 側は全く問題ないのですが、Windows のノート PC は外出先でも使うため、物理的なキーボードは日本語配列なのに英語配列で使うことになります。概ね問題なく入力はできるのですが、外出先である程度まとまった量の文章入力が想定される場合には、特殊記号などの配置が違うのはやはり困ります。
かといって外出のたびに OS の設定を切り替えて再起動というのも面倒です(しかも Windows ではキーボード配列を設定する方法が分かりにくい)。そこでノート PC とともに持っていける英語配列のキーボードを探しました。
ところが、持ち運び前提のコンパクトなキーボードとなると逆に日本語配列のものが大半です。タブレットに組み合わせるような小さいものでは英語配列のものもいくつかありましたが、目の前にあるノート PC にソコソコ打ちやすいキーボードがあるのに、それよりも貧相でペチペチなキーボードを繋ぐのも、なんだかバカバカしい感じがします。そう考えると、ノート PC にキーボードが付いているのに、あえて外付けのキーボードを持参するのであれば、PC 本体のキーボードよりもタッチが良いものを選んだほうが良いのではないか?という方向になりました。
また、最初に手をホームポジションに置く(人差し指を F と J に合わせる)という動作を丁寧にやらないと、一体型のキーボードよりもミスタイプが増えます。特に私の場合、もともと右手の動作が雑で、特に薬指、小指の範囲でのミスタイプ(前述の enter や backspaceなど)が多いので、以前よりも右手を丁寧に使うこと(例えば読点を必ず中指で、句点を必ず薬指で打つ、など)を意識するようにしています。
こちらを含む複数のサイトで、いくつかの場所を ESET の保護対象から除外するという対処方法があったので、それも試しましたが、私の場合は MacBookPro 2 台とも、この方法では状況が改善しませんでした。やむを得ず、リアルタイムファイルシステム保護を止めてみたところ、あっさりバックアップ完了(ファイアウォールや Web/Email の保護は生かしています)。
初回バックアップはデータ量が極端に大きいので、その後の差分バックアップでは問題がなくなるのではないかと思い、初回バックアップ完了後に ESET の設定を元に戻したところ、差分バックアップ開始時にエラーとなって、初回バックアップからやり直しになってしまいました。結局、2 台ともリアルタイムファイルシステム保護を止めた状態で数日運用しており、毎日順調にバックアップが行われています。
本件に限らず、ウイルスチェックソフトなどセキュリティ対策製品がトラブルの原因になるのは、まあよくある話ではあるのですが、今回は NAS のメーカーのオプションに「ESET File Security」というパッケージが用意されているくらいなので、まさかこれが原因になるとは考えておらず、解決が遅れました。
事務所では Mac 2 台を並べて置いて、その間に LCD モニターを置いていますが、本体のキーボードを使う都合上、Mac を中央に向けて斜めに置き、本体のモニターをメイン、外部モニターをサブとして使っていました。今回キーボードが加わって、外部モニターとキーボードを直線上に配置できるようになったので、外部モニターをメインに使うことにして Mac を脇に寄せました。左側の空きスペースには必要に応じてもう一台の MacBook Pro を置きます。
今後の仕事の都合上サブ機があった方が何かと安心だということと、先月で会社を辞めて Windows 環境がなくなったので、BootCamp で Windows を使えるようにしておきたいという理由から、しばらく休眠状態となっていた古い MacBook Pro を SSD に積み替えて延命措置を図ることにしました。
作業前のスペックは下図のとおりです(既に動作がかなりもたつく感じなので OS は High Sierra のまま)。
Mac ではそうでもなかったのだが、Linux はそもそも Mac の使い古しだからもともと厳しいし、Windows も(こちらはさほど古いマシンでもないはずなんだが)意外と重くて、日本語入力がイチイチ引っかかる(キーストロークから文字の表示までに微妙な間が空く)のが、だんだん酷くなってくるような気がした。
再び難儀したのが Windows でのエディタ選び。Web で調べて人気のありそうなやつをいくつか試してみたが、Sublime Text はエディタと日本語入力との間でフォントサイズが合わなかったのが致命的で使用を断念(原因不明)、Notepad++ は日本語テキストのワードラップがおかしい問題がどうしても解決できず、結局国産のサクラエディタに落ち着いた。インターフェイスといい見た目といい、昔の Windows のフリーウェアっぽい雰囲気がプンプンしていて印象が悪かった(というか、なかなか使おうという気にならなかった)が、割り切って使い始めたら、軽くスムースに使えるし、機能も自分にとっては必要十分だし、仕事用と割り切って使うには合理的かなという感じがしている。できれば別ウィンドウを開く機能があれば文句ないんだが。
今年 1 月の転職を契機に検討を始め、昨日ようやく結論が出た。結果的に結構な長旅になったので、この辺でまとめておこうと思う。結論から書くと、Mac / Windows / Linux とも Atom に落ち着いた。
検討を始めたきっかけと検討候補
昨年まで勤めていた会社では PC へのソフトウェアのインストールが制限されていたが、1 月に転職し、現在の会社ではソフトウェアのインストールに制限がないことが分かったので、どうせなら使いやすいエディタを探して使おうと思った。
しかし、そもそも Windows のソフトウェアに全く興味がなく、Windows のエディタをほとんど知らないので、Web でいろいろ探しているうちに、どうせなら Mac と Windows 両方で使えた方がいいし、ちょうど 1 月に、大学院に置いてある古い MacBook Pro に Linux を入れたので、3 つのマシンで同じエディタが使えるといいな、などと欲も出てきた。
そして Mac / Windows / Linux に対応している無料のエディタ、というだけで候補は次の 3 つに絞られた。
先人の知恵を Web で探しまくって 3 台のマシンに Emacs と Vim をインストールして、日本語が使える状態にし、Mac と Linux に関しては YaTeX が使える状態まで持っていった。すっかり Emacs をメインにするつもりになっていたが、ここまでできたところで、Atom のプラグインで LaTeX が便利に使えるようになるらしい、という記事をたまたま見つけた。
そもそも Atom は多少カスタマイズがいろいろ出来るエディタ、という程度の認識で、LaTeX に対応してるなんて夢にも思ってなかったので、全く調べてもいなかった。 試しにやってみたらあっさり成功。最初からこれにしていれば良かった。やっぱりこういうのは変な先入観を持たず、初期段階でしっかり調査すべきだと改めて思った。