自宅にハチドリ電力を導入

一昨日(5 月 13 日)から、自宅の電力が「ハチドリ電力」に切り替わりました。

切り替わったと言っても、何か工事が発生した訳ではなく、電気の質が変わった訳でもありませんので、生活には全く影響がありません。単に電気代を支払う先が、自然エネルギーで発電している会社に変わっただけです。契約も Web サイトだけで完結するので簡単でした。

ハチドリ電力とは: https://hachidori-denryoku.jp/concept/

それまでは(株)グランデータというところで契約していました。特に不満があって変えた訳ではありません。そもそも(株)グランデータを選んだことにも積極的な理由はなく、いま住んでいるところに引っ越す際に不動産会社から勧められ、東電より安くなると言われたので、言われるがままに流されて契約したという感じです(実際にどのくらい安くなったかは、比較不可能なので分かりません)。

つまり、電力会社をどこにするか、たいして関心がありませんでした。

以前から再生可能エネルギーに多少は関心がありましたが、自分が契約した電力会社が本当に再生可能エネルギーを使ってるか確認のしようがないし、どっちみち送電は東電の送電網に依存してるし、などと考えていくと、どんどん面倒になっていきましたし、「結局単なる自己満足なんじゃないの?」という感じもしましたので、特に行動には移さずにいました。

しかし最近、こんなことを改めて考えさせられる状況になってきました。ひとつめは日本における気候変動緩和のための取り組みがなかなか進まないことです。なお、自分自身は趣味で(つまり全く非生産的な目的で)バイクに乗ったりするので、自分で温室効果ガスを垂れ流しながら “気候変動緩和” とか語るのは矛盾してるじゃないかと言われるかも知れませんが、これまで数々の自己矛盾を内包しながら半世紀にわたって生きてきましたので、もう何とでも言ってください。

さらに岸田首相が、原子力発電所の延命や新増設に対して積極的な姿勢を示したことに危機感を覚えました。2011 年に発生した大規模な原発事故について十分な検証や再発防止策(これについて書き出すと長くなるので詳細は割愛します)が出来たわけでもないのに、唐突に原発利用推進に舵を切ったのはなぜなのか。背景や理由が分からず唐突に動き出したことが不気味でした。

そんなことを悶々と考えていたところ、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で電気料金が爆上がりしました。ここで「今なら天然ガスや石油に依存しない再生可能エネルギーの方が安いんじゃないか?」というヨコシマな動機で再生可能エネルギーに関心が向いたタイミングで、あるきっかけでハチドリ電力のことを唐突に思い出しました。

ハチドリ電力のことをどこで知ったのか、今となっては全く思い出せませんが、再生可能エネルギーによる電力を販売する会社のひとつとして、随分前から知ってはいました。あらためて Web サイトを見たところ、電気料金が現在に比べて安くなるかどうかは正直分かりませんでした(今後も比較のしようがありません)が、支払った電気料金の 1% が再生可能エネルギーに再投資されるという仕組みに魅力を感じて、他社とほとんど比較せずに即契約しました。

もしかしたら、時間をかけて他社と比較したら、もっと安価な再生可能エネルギーが見つかるかも知れませんが、もし見つかったとしても差額はハチドリの涙ほどだと思いますので、後悔はしないだろうと思います。もし後悔することがあるとしたら、ハチドリ電力の Web サイトで説明されている内容に致命的な嘘が見つかった場合くらいですかね。




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Euphonium / Trombone リハビリ経過

新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、全く練習できない期間が数ヶ月ありましたが、練習再開後もなかなか以前のような演奏ができないまま、現在に至っています。

練習再開からしばらくは、まあブランク明けはこんなもんだろう、という程度の認識でしたが、数ヶ月たってもなかなか好転せず、むしろどんどん下手になっていくようでした。

そんな中でもオーケストラ(自分の所属しているのとは別の団体)で演奏する機会を 2 度ほどいただいたり、吹奏楽やブラスバンドなどの本番もいくつかあったりしたので、ごまかしながら何とか凌いできましたが、原因を自分なりに考えて対策しようとするほど逆にうまくいかず、状況は悪化する一方でした。

特に、アンブシュアを支える筋力が落ちたのではないかと考えて、昨年 9 月からマウスピースでの buzzing の練習を毎日やるというのを数ヶ月続けてみましたが、それなりに気付きがあった一方で、楽器の演奏は改善できなかったので、いよいよ自力で改善できる見込みは無さそうだと考え、以前にお世話になっていた先生に再び連絡をとり、しばらくレッスンをお願いして矯正していくことにしました。

なお、症状は Euphonium でも Trombone でも変わらないのですが、Trombone の方が奏法の良くないところが分かりやすいので、レッスンは Trombone で受けています(Euphonium だと奏法が多少ずれていても楽器が響いてくれるので、アラが分かりにくい)。

まず、レッスン開始前の時点で自覚していた症状は次のとおり。

  • 大したことない音域(第四〜第五倍音)で音を外す(だいたい下に外れる)
  • 短い音が音にならない。例えばスタッカートの八分音符ひとつを p で吹こうとすると唇が振動しない。
  • 大したことないテンポで八分音符が続くフレーズを吹けない。タンギングのたびに唇の両脇から息が漏れて、音にならない。

四月の第一週からレッスンをスタートしましたが、これまで 4 回のレッスンの中で、だいたい次のようなことが分かってきました。

  • 息の量とスピードが足りない。この状態だと、近くでは音が出ていてるような感じがしても遠くに届かない。特にオケではまずい。
  • ベルの横から耳に入る音を聴きすぎる。本来は、楽器から出た音が壁などで反射してくる音を聴くのが良い。その結果として、少ない息で出ている音を良い音だと思ってしまい、息の少ない吹き方が定着してしまっている可能性がある。
  • 楽器の角度がやや上向きになっている。かつて奏法を矯正したときに、やや下向きに修正したのが元に戻ってしまっている。
  • アパチュアがやや閉じ気味になっている。本来は(自分の場合)もう少し開き気味にして、息を若干捨てるくらいになった方が良い(奏者本人には、かすれ気味の音に聴こえるくらいの方が、結果として良い音が出ている)。
  • コロナ前に比べて喉の奥が開いていない。

なぜそうなったのか原因はよく分かりません。コロナの影響で数ヶ月吹かない間に筋力が落ちたとか、加齢による筋力低下などが複合的に作用している可能性もあります。また、要因のひとつとして考えられるのは、マウスピースでの buzzing の練習を継続的にやったことで、息を使わない吹き方が定着してしまったのではないか、ということでした。

また、自分自身としては息が足りなくなっているという自覚はほとんどなく、息よりもアンブシュア(およびそれを支える筋力)の方が問題だと思っていましたが、根本原因は息の方にあるようでした。

これらを踏まえて、先生と相談しながら今後の練習方針を次のように決めました。

  • 楽器の角度に注意する。マウスピースを主に下あごで支える感じで、リムの上端が浮いてるくらいが良い。
  • マウスピースだけの buzzing を、アパチュアを閉じ過ぎずに、十分な息を使ってできるのを確認してから楽器を吹く。マウスピースだけで buzzing したときに音が上ずるような感じになったら、息が足りていないと考える。
  • 練習のときに自分の音色を気にしない。録音も聴かない方が良さそう。ただし音程や音色が揺れたり不安定になったりしていないかどうかは気にしながら吹く。
  • 変な癖がつくのを防ぐために、自宅で buzzing などの練習をしない。

なお先生によると、大人の生徒さんの良くないところは、あれこれ考えすぎる事だそうです。そういった意味では、こんなことを文章にすること自体が有害とも言えます。しかし自分の場合は何らかの形で言語化できないと腑に落ちない気がしますし、練習内容や結果に納得感が欲しいので、こういうプロセスが必要だと思っています。




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