ワイシャツ退役

今日、ワイシャツを一枚退役させました。

もちろんワイシャツを退役させるのは、これが初めてではありませんが、買った時期がわかるワイシャツを退役することにしたので、何となく書いておきます。

私は首が細くて腕が長いために既製品のワイシャツではサイズが合わないので、仕事用のワイシャツは全てフルオーダーです。ワイシャツをオーダーで作ってくれる店はいろいろありますが、私はほとんどエフワンでお願いしています。

エフワンでお願いするとネームを 4 文字まで入れてくれます。一般的にはイニシャルを入れてもらう方が多いと思いますが、私は仕立て上がりの年月を入れてもらっています。今回退役させたワイシャツは 2016 年 2 月に仕立て上がりだったので、次のように入っています。

ちょうど 5 年前から着ていたことになりますが、直近 1 年弱は新型コロナウイルスの影響で背広を着る機会が激減したので、実質的な就役期間は 4 年少々でした。度重なる洗濯の影響で若干縮んで袖周りがキツくなってきたのと、袖口が若干すり減ってきたので、退役させることにしました。

この先も当分の間は背広で外出する機会が増えないと思われるので、当分は追加発注しませんが、パンデミックが収束したらまた発注したいと思います。




ビジネスパーソンはワイシャツこそフルオーダーすべき

私はここ数年来、ワイシャツはフルオーダーのものしか着ていません。こう書くとかなり服装にお金をかけている人のように思われるかも知れませんが、後述するように、金額的には大したことはありません。ワゴンで特売されているようなワイシャツに比べれば高いですが、それを十分上回るメリットがあります。

 

採寸

注文するときに体の各部を店で採寸してもらいます。具体的な所要時間は覚えていませんが、10 分もかからなかったと思います。

なお、寸法の細かい調整にも対応してくれます。私の場合、腕時計が引っかからないように左の袖口を少し広めに作ってもらっています。

 

注文

生地を選びます。私が注文したときは、綿 100% やポリエステル混紡など材質の違いや糸の太さ、色など、20 種類以上の選択肢がありました。

次にデザインやオプションを選びます。襟や袖口、ポケットの形、ボタンの種類、イニシャル刺繍など、自由に選べます。

出来上がりは工場の混み具合などにもよるようですが、だいたい 3〜4 週間くらいだったと思います。

 

コスト

私はいつもエフワンでワイシャツを発注します。注文は2着単位で、綿 100% 白無地で 16,000 円くらいです(つまり 1 着あたり 8,000 円程度)。価格は生地の選び方や、襟や袖口の形、ボタンの種類などのオプションによって変わります。

 

メリット

まず当然ながらサイズが身体にぴったり合っていることが最大のメリットです。私はフルオーダーにする前はパターンオーダー(襟周りと袖丈だけ採寸して合わせるもの)のワイシャツを着ていましたが、フィット感が全然違います。具体的には次のような効果が実感できます。

  • 体の動きにシャツがついてくる。例えば電車でつり革につかまる時や、しゃがんで靴紐を結ぶ時、パソコンのキーボードに手を伸ばす時など、腕を大きく動かしても袖がついてくる。
  • 着崩れしにくい。フルオーダーでないシャツだと、だんだん裾がズボンから出てきてしまうため、1 日に 1〜2 回、トイレに行って裾を直していたが、フルオーダーにしてからは皆無。

また、シャツが体に合っていると見栄えも良くなります。既成品だと腕を動かしたり、屈んだりしたときに、妙に袖が上がってしまうことがありますが、フルオーダーだとそういうことが減りますので、動きの中でも綺麗に見えます(多分)。

 

デメリット

最大のデメリットは既製品に比べて高価なことです。既製品のバーゲンだと 1,000 円くらいで買えることもあります。そういうのと比べると割高に見えるかもしれません。
私の場合はもともと既製品だと合わない体形で、パターンオーダーにせざるを得ず、1 着あたり 4,000 円くらいかかっていましたから、プラス 4,000 円でフルオーダーできるなら大して高くないと感じました(これは私の特殊事情ですが)。

もうひとつのデメリットは、スーツもフルオーダーしたくなることです。前述のように体の動きにシャツがついてくるようになると、スーツがついてこないことが気になり始めます。ただし、この点については、この際スーツもフルオーダーにしてしまえば、もはやデメリットではなくなります。同様にエフワンなら 5 万円くらいでスーツをフルオーダーできます。

 

リスク

当然ながら、体形が変わると着られなくなります。もちろん既製品にも同じことが言えますが、フルオーダーの場合は体形に合わせて作られている分、既製品に比べて体形が変わったときのズレが気になりやすいと思います(幸い私はまだ経験していません)。

 

既成品に比べると値段が若干高いですが、毎日着るシャツですから、このくらいお金をかけても贅沢ではないと思います。シャツがほとんど着崩れしませんし、私の場合は前述のとおり、左の袖口を広めに作ってもらっているので、腕時計を見るときはすぐ見られますし、見終わったら何もせずに腕を下ろすだけで袖口が戻ります。このスムースさは一度体験するともう戻りたくなくなります。既成品のシャツで何となく違和感を感じておられるなら、一度試してみてはいかがでしょうか。