初めての会社決算処理と確定申告作業をようやく完了

昨年設立した会社の決算処理や確定申告などの作業を、一昨日ようやく終えました。

まあ一般的には文章にするほどの話題でもないのですが、会社の決算処理や確定申告などの作業が全く未経験だったこともあって、やり方が分かるまでに時間がかかったり、余計な回り道をしたりしたので、備忘を兼ねて書いておきたいと思います。

いま改めて振り返ってみても、手順が最初から分かっていれば、もっと短時間で済んだはずですので、次回はもっと楽になるはずだと信じて、今回の経緯をまとめます。

 

[日頃の会計処理]

日頃の会計処理には「会計 freee」を使っています(ベーシックプラン)。

freee にどんどん入力していくだけなので楽勝です。しかも銀行口座やクレジットカードを連携しておけば、かなりの入力が自動化できます。本当に楽。

システムが自動的に複式簿記で処理してくれるので、簿記会計の知識が皆無にもかかわらず最初から青色申告です。今のところ税理士さんのお世話になる必要もなさそうです。

しかしながら、決算や確定申告の時にどうなるかを知らないまま、あまり深く考えずに適当に入力していたデータが多かったので、決算処理の際にまとめて多数のデータを修正するハメになり、大変な思いをしました。やっぱり最初にある程度の勉強はしておくべきでしたね。

まあ今回理解して修正できたので、今期からは恐らく大丈夫だと思います。

 

[消費税申告書の作成]

本来は、設立したばかりの小さい会社ならば消費税の納税義務が免除されるのですが、弊社は諸事情により納税事業者です。しかも簡易課税に切り替える手続きを忘れたので、2021 年度までは「一般課税」で処理しなければなりません。何とも間抜けな話です。

まあ、そうは言っても freee だとこの辺は自動で処理してくれるので、簡易課税に切り替えても作業量はあまり変わらないかもしれません。

電子申告用のデータも freee が自動で吐き出してくれるので、あとは e-TAX で送信すれば OK。楽勝です。

 

[法人税申告書作成]

freee では法人税申告書を作成するための機能が「申告 freee」として別のアプリケーションになっています。会計 freee の[決算]メニューから「法人税申告」を選ぶと「申告 freee」に切り替わります。必要なデータは会計 freee から自動的に転記されるので、別アプリになっていることを意識せずに、申告書作成作業に入れます(一応、「ここからは申告 freee です」みたいな画面はありました)。

画面の説明にしたがって転記されたデータを確認しつつ様々なデータを入力し、いよいよ帳票が自動的に作成されるという段階になったところで、「ここから先の機能を使うなら金払え」という画面が登場します。

 

私が最も嫌いな展開です

「先に言えよ」と思いました。

 

ほぼほぼデータの入力を済ませ、会計データもうまく移行されて便利だよねーと思わせてから、おもむろに金額を表示してきます。年額 24,800 円(税別)です。「年額」ということになっていますが、実質的にはこの時期にしか使わないアプリケーションです。

もちろん同社の Web サイトをちゃんと見れば価格もちゃんと書いてあります。知らなかった私の落ち度と言われればそれまでですよ。しかしながら会計 freee の[決算]メニューからスルスル誘導された挙げ句に、金額を後出しされて寸止め食らった状況が非常に腹立たしく、一旦作業を止めました。

 

こんな汚いやりかたで買わせに来るソフトなんか使うもんかと思い、随分前に税務署から分厚い封筒で届いた確定申告用資料一式をあらためて見直したり、国税庁をはじめ多数の Web サイトをあたって、確定申告書の作り方を探したのですが、全く手がかりすら掴めませんでした。

最も困ったのは、税務署からの通知には「確定申告書」を 1 部提出するように書いてあるのですが、「確定申告書」という帳票が見当たらないことでした。どうも確定申告に必要な様々な書類をまとめて「確定申告書」と呼ぶようなのですが(これも未だに確証なし)、「確定申告書」がどういうものかを分からないのに確定申告書を作れる訳がありません。結局、「申告 freee」の軍門に下る決意をし、支払手続きを渋々済ませました。

 

「軍門に下る」とか大げさだなと思われるかもしれませんが、要はそれだけムカついたということです。単に楽になる程度のソフトだったら絶対使わなかったと思います。しかしながら本件に関しては、自分に知識もスキルも経験もない分野なので、使わざるを得ませんでした。

 

心を入れ替えて「申告 freee」での作業を再開すると、提出すべき多数の添付書類にデータが自動的に転記され、集計されています。しかし日々のデータ入力で取引先などの設定が適当だったなどの理由で、多くの欄に「その他」と記入されてしまいました。

さすがにこれだけ多くの項目が「その他」はまずいだろうと思って、該当するデータを探して修正するという作業を、かなりの時間を費やして行いました。

中には勘定科目を間違えていたものなどもあったので、入力済みのデータの勘定科目を変更するという作業も発生しました。その結果として財務諸表上の数字が変わったり消費税の計算が変わったりしたので、消費税申告書の作成をやり直したという回り道も経験しました。

このような作業を重ねて、添付書類の内容が整ったことを確認できたところで、電子申告用のデータを出力し、ようやく作業完了となりました。

 

この後、これらのデータを送信するところで再び壁にぶち当たるのですが、その辺は別途まとめます