旧交を温めることの意味

昨晩は、以前に勤めていた会社で限定的ながら一緒に仕事をした人と、十年ぶりくらいに会って食事をした。会っていない間は全く連絡をとっておらず、どこで何をしていたのかも知らず、唐突に再会したにも関わらず、思いがけず深い話になったりして、ちょっと不思議な会だった。

店の雰囲気がそうさせたかも知れないし、料理やワインの選択が良かったからかも知れない。もっとも、昨日までお互いに全く関係のない世界にいたから、何のしがらみもなく話せたということも、背景としてあったとは思う。

今になって振り返ってみたら、かつて同じ会社に勤めていた頃は、こんなに深い話をするような間柄ではなかった。しかし会っている間はそんなことも忘れていて、いい酒を飲みながら終電まで話した。終電がなかったらいつまで話してただろうか。

お互い、会っていない間にいろいろな経験をして、物事の考え方とか価値観とか、いろいろ変わったのではないかと思う。それでも芯のところは全然変わってなかった。そんなことをお互いに確認していた。

普段顔を合わせている人たちとはちょっと違った視点から、自分のいいところも、そうでないところも、いろいろ気づかせてくれた。そんなこともストレートに話してくれたことが嬉しかった。

久しぶりに会って話せて本当に良かった。