2025.9.9 安東先生レッスンメモ

あくまでも自分の備忘録として書いているので、他の方にとっての分かりやすさは考慮していません。

  • 自分の場合は、息を吸うときには腹に力を入れないと決めた方が良さそう。
  • 呼吸法に迷ったら深呼吸(鼻から吸って口から吐く)に戻ってみる。
  • 深呼吸の結果として肩が多少上がるのは気にしなくていい。ただし、肩 – 楽器 – 口(マウスピース)の位置関係(三角形)が崩れずに上下動するのが良い。
  • 息を吸うときに体が動くのはいいが、体を動かして息を吸おうとするのは良くない。
  • 楽器で音を出すときだけでなく、呼吸やフリーバズのときも母音を意識する。
  • アンブシュアの左右方向を狭くする意識をもつ。
  • 従来よりも下唇側でしっかり支える意識をもつ。
  • 自分の場合は、下唇(下顎)が若干前に出てるかなと感じるくらいで、上唇とだいたい揃っている。
  • マウスピースから口を離して楽器に息を吹き込んだとき、楽器にまっすぐ息が入れば低い音になるし、息がそれると高い風切り音になる。

まだ終わっていなかったキーボード沼

5 ヶ月ほど前に自作キーボードに手を出し、若干の試行錯誤はあったものの、なかなか感触の良いキーボードが実現できたのですが、しばらく使っている中で、たびたびミスタイプが発生するのが気になっていました。まあ慣れの問題もあるし、歳とって指の動きがナニになってきた影響もあるかな、くらいに思っていましたが、外出先で HHKB を使っているときに、何となくですが HHKB の方がミスタイプが少ないなと感じました。

いわゆる「尊師スタイル」にもすっかり慣れましたね。

気のせいかなとは思いましたが、自宅に戻ってから改めて HHKB を少し試したところ、やっぱりこちらの方がミスタイプが少ない感じがします。これはもしかしたら打鍵感の違いなのかなと思い始めてしまいました。

HHKB はキーを押したときに、クリック感こそ無いものの、底に触れるような感じがあるので、「ここで文字が入力された」という感触が分かりやすいのではないかと思います。これに比べると、こないだ作ったキーボードはスコスコ打てて快適ではあるものの、手応えが返ってこない感じがします。その結果として空振りがたまに発生するのではないかと思いました。

そこで再び秋葉原の遊舎工房に、キースイッチを探しに行きました。こちらでは多数のキースイッチがテスト装置に組み込まれていて、納得いくまで実際に試せます。

キーボード沼をさらに深くする装置

前回買ったスイッチは「タクタイルスイッチ」というもので、ストロークの途中に若干のクリック感があるものですが、私の場合はこれよりもさらにクリック感の強い「クリッキースイッチ」の方が良いのではないか? と思っていました。しかし店頭であらためていろいろ見ていたら、前回買ったのはタクタイルの中でも静音タイプだったことに気づき(そんなことも気づかずに買っていた)、静音でないタクタイルとは随分フィーリングが異なることが分かりました。一方でもともと本命だと思っていたクリッキースイッチは、底に触れる感じはあるものの、ストロークの途中の手応えがない感じがしました。

いろいろ迷ったあげく今回選んだのはこちら。

Durock Full POK Mocha Tactile

Durock Full POK Mocha Series 2025 – Mocha Tactile

これとの間で最後まで迷ったのがこちらです。

GATERON mini i

GATERON Mini i Switch

ちなみに前回購入したのはこちら。

Outemu Lemon V3

Outemu Lemon Switch V3 Silent Tactile

 

スペックを見たところでは GATERON の方が作動力が小さい(軽い)ので、前回買ったものに近いのですが、Durock の方が打鍵感がよりしっかりしていて好みだなと思ったので、作動力が重めなことを若干懸念しつつ、今回はこちらにしました。Durock の方が安かったし (^_^) 。

なおコスト削減のため (^_^; 、打鍵感があまり関係なさそうなモディファイアキーは替えないことにして、54 個購入しました(本来は 62 個必要)。

早速組んで試してみたところ、若干の重さはあるものの、なかなかいい感じです。

上が従来の静音タクタイル、下が今回購入した(静音でない)タクタイルです。

 

もちろん HHKB とは全く違いますが、これはこれで手応えが分かりやすいと思います。車やバイクの運転などと同様、マシンからのフィードバックって重要なんですね。

あらためて HHKB と比べてみたところ、HHKB も実はさほど軽くはありませんでした。おそらくストロークがスムースなので、あまり重さを感じていなかったのだろうと思います。したがって購入時に若干懸念していた作動力の重さもあまり問題なさそうです。これでミスタイプが減るかどうか、しばらく様子を見たいと思います。

しかし使わなくなったスイッチはどうしようか。こんな状態でメルカリかどこかで売れるんだろうか。

カテゴリー: IT

今までで最も使えるテキスト文字起こし環境が実現(しかも無料)

Word と Copilot を組み合わせて音声ファイルから文字起こしをできると知ったので試してみましたが、自分が契約している Microsoft365 では条件を満たしておらず使えませんでした。他にテキスト起こしの方法がないか ChatGPT に訪ねたところ、Open AI の Whisper をローカルで実行する方法に行き当たりました。

(本当は Whisper をブラウザで実行する方法もあるものの、現時点ではエラーになったため使えず。)

コマンドラインに不慣れな方にはお勧めできませんが、出力結果はこれまで(有償のも含めて)使ったことがある文字起こしソフトなどと比べて格段に良く、打合せの録音をテキスト化するなど仕事で十分使えるレベルで、大変助かります。出力されるテキストファイルにも細かくタイムスタンプが入っていて便利。

以下、自分用のメモ。なお macOS Sequoia 15.5 です。

 

インストール方法

1) FFmpeg と Python をインストールする(これは既にインストールされてた)

2) 仮想環境を作成する

python3 -m venv whisper-env
source whisper-env/bin/activate

3) pip をアップグレードする

pip install --upgrade pip

4) Whisper をインストールする

pip install git+https://github.com/openai/whisper.git

 

使用方法

python3 -m venv whisper-env

source whisper-env/bin/activate (仮想環境に入る)

whisper (音声ファイル名) --language Japanese --model medium

 

作業終了後に deactivate で仮想環境から抜ける。

 


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カテゴリー: IT, Mac

Claude Gordon の教則本に今さら出会った

最近、Claude Gordon の教則本に取り組み始めて、少し見えてきたことがあるので、一旦まとめておこうと思います。

きっかけは杉山正先生の YouTube を見たことで、それまでは Claude Gordon という人のことも知りませんでした。Trumpet 関係者なら誰でも知ってる人なんですかね。

どの動画だったか忘れましたが、これは自分にとってヒントになったなと思った動画の概要欄に、『金管演奏の原理とその考察』という杉山先生の書籍が紹介されていたので、とりあえず買ってみました。

この本は Claude Gordon の『Brass Playing is No Harder Than Deep Breathing』という本の邦訳に、杉山先生による考察が加えられた本のようで、私にとって非常に多くの示唆が含まれていました。特に金管楽器を演奏するうえで最も基本的な部分である、唇の使い方と息については、私自身のこれまでの奏法と全く違うことや、これまで考えることすらなかったことなど(中には「本当にそうなのか?」と疑いたくなるようなものも含めて)多くの記述がありました。

しかしながら、この本は文章による説明が中心なので、この本を読むと当然ながら具体的な練習方法を知りたくなりますし、仕事の影響からか、正しく理解するためにはオリジナルを読むべき(もしくは、オリジナルを読んだほうがより深く理解できる)と考える癖みたいなのがあって、オリジナルの『Brass Playing is No Harder Than Deep Breathing』を Sheetmusic Plus で購入しました。

届いた現物を見ると、『Brass Playing is No Harder Than Deep Breathing』の本文は 35 ページしかありません。判型が違うとはいえ、杉山先生の本が 133 ページもあったので、対象的な薄さにちょっと驚きましたが、やはり読んでみると、原文を読んでわかるニュアンスみたいなのもあって、より腑に落ちる感じがありました(杉山先生の訳が悪いという意味ではなく、どんな訳本でも原文から伝わるものがあるということ)。

しかし具体的な練習方法については、「***** という教則本の ** ページをやれ」というような書き方になっているので、この本で参照されている多数の教則本の中から特に頻出する 2 つを追加購入しました。在庫の都合で右側の青い方はヘ音記号版ですが、まあ私はどちらでも読めますので問題なしということで。

もちろん、自分の英語力では十分理解できない部分もありますが、そこは杉山先生の本に戻ってみることで確認できますし、また杉山先生の YouTube (下記リンク先)でもこれに基づいた説明をされている動画がありますので、これらを参照すればまず誤解なく理解できるのではないかと思います。

Masashi Sugiyama’s Brass Lesson

まだまだ最初の方しかやってませんし、これらの教則本を全部練習するには相当な期間がかかると思います(実際、そのくらい時間をかけて取り組めと書いてあります)。しかし、説明を読みながら少しずつ取り組むことで、より具体的に分かってきたことや、自分の奏法に少しずつ好影響が及んできたこともあります。

例えば息の使い方について、「Chest up」と繰り返し書かれていますが、これも自分で練習の中で意識し続けることで、ようやく少しずつ意味や効果が分かってきたという感じがします(まだ本当は分かっていないのかもしれません)。

また「Forget the lip」も繰り返し登場するフレーズで、最初は「アンブシュアのことを考えないなんて無理」だと思いました。しかし説明を読みながら繰り返し練習するなかで、これまでは正しいアンブシュアで吹くべきだということを意識しすぎていたのではないかと思うに至りました。正しいアンブシュアを作ろうとするよりも、いい音がうまく出たときのアンブシュアが、今の自分にとっての最適なアンブシュアであり、それを再現できるように繰り返し練習することのほうが大事なのではないか、というのが現時点での自分なりの理解です。こういう考え方が間違っていないのであれば、「Forget the lip」というのも納得できますし、練習するときの気持ちの持ちようがいくらか楽になります。

いずれにしてもまだ始めたばかりなので、自分なりに試行錯誤しながら地道に取り組んでいこうと思います。

 

もし自分が若かった頃にこれらの教則本に出会っていたら、とも思いましたが、私が中学生〜高校生くらいの時期は外国の教則本を買うこと自体が難しかったと思いますし(銀座ヤマハあたりに行けば買えたのか?)、20 代の頃はこのような本を英語で読む気にはならなかったと思います。30 代の頃の自分がこれを読んでも、書かれていることの意味を自分の経験に照らしあわせて理解することは難しかったように思いますし、そもそも 40 代のころは、こういう教則本を読む必要性を感じていなかった(ソコソコ吹けてた)などということを考えると、50 代になった今の時期に、出会うべくして出会ったのだろうと思います(そういうことにしたいと思います)。

 

【書籍情報】

Claude Gordon(2018)(杉山正 監修)『金管演奏の原理とその考察』虹色社

Amazon リンク


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今さらのキーボード沼

今さらのキーボード沼

私は随分長いこと Happy Hacking Keyboard (HHKB)を使ってきました。きっかけは、当時勤めていた会社で社員にあてがわれていた PC のキーボードが劣悪だったためで、会社のルールで認められていることを確認した上で、HHKB Lite (日本語配列)を自腹で購入して使用していました。時期ははっきり覚えていませんが、2006 年〜2016 の間です(たぶんこの真ん中くらい)。

その後、大学院で机を持てたのでキーボードが追加で必要となったため HHKB Professional JP を追加購入し、仕事用としてはこちらを主に使ってきました。つまり HHKB 二種類を十数年使ってきたことになります。

HHKB の良さについては、あらためて私がここで言及する必要も無いと思いますが、キーボードに関しては何ら不満がなく、別の選択肢をこれ以上探す必要はないと思っていました。

【沼の入口】

ところが昨年の暮れに Mac mini を購入して 2018 年型 MacBook Pro を引退させたことに伴って、macOS が Sequoia (Version 15.3)にアップデートしたところ、HHKB の配列カスタマイズ用アプリが動かなくなりました。Web で確認したところ、新しい OS に対応するアップデートの予定は無いとのことで、大きな問題はないものの、どうしたものかと思っていました。

そんな私の状況を見透かすかのように、今年の年明けあたりから、YouTube にこんなバナーが度々出るようになりました。

うかつにも、これをクリックしたところ、キーボードに関する動画が山ほど出てきました。既存の製品に関するレビュー動画が多く、それらには全く興味が湧かなかったのですが、つい気になってしまったのは、いわゆる自作キーボード関連の動画でした。例えばこちら。

ここで左右分割型のキーボードの存在を知りました。以前から TRON のキーボードや Microsoft の Ergonomic Keyboard などのように、人間工学を考慮したキーボードがあることは知っていましたが、あんなバカでかいキーボード置けるかよ、と思っていました。ところが、いろいろな方々が自作されている左右分割型キーボードはもっとコンパクトです。これはちょっと可能性があるんじゃないか?と思わされてしまいます。

そしてトドメをさされたのがこちらの動画。書評家の三宅香帆さんは、たまたま『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を衝動買いして以来、YouTube の方もいくつか見ていましたが、まさかこの人も左右分割キーボードを使っていたとは…..

布教されちまいましたよ。

三宅さんは市販品のキーボードを使っておられますが、これはファンクションキーなどもついていてサイズが大きめなのと、キーのタッチがどんなものか分かりません(Amazon で調べたところ、スイッチが青軸とか赤軸とか一応書いてありますが)。

そういうわけで、どうせならと自作キーボードの動画からたどり着いた遊舎工房に行ってみました。

【購入】

自作キーボードに関しては全く土地勘がないので、私の現状と要望を店員さんに伝えて相談しながら選びました。まずベースとなるキットについては、基盤がはんだ付け済で組み立ての手間が少なく、サイズ感が HHKB と同じくらいコンパクトな「7sPro」を選びました。

上の動画で紹介されていた「Keyball」シリーズも気になってはいましたが、カラムスタッガード配列(縦方向が揃っている)に慣れてしまうと、外出先などでノートパソコン本体のキーボードを使いにくくなってしまうような気がして、オーソドックスな配列の中から選ぶことにしました。

ところで、このキットは英語配列なのですが、ここで扱っているキーボードキットの多くは英語配列が前提となっており、日本語配列を前提にすると選択肢がかなり限られるとの事でした。遊舎工房に来た時点では正直そこまでは考えていませんでしたが、かつて Mac を使い始めた当時は英語配列でしたので、まあ大きな問題はないだろうと思いました。

次にキースイッチについては、店頭でキータッチを試せるものだけでも 20 種類くらいあったので迷いましたが、店員さんから「HHKB に慣れているのであればタクタイル型が良いのではないか」というアドバイスをいただき、タクタイル型の中で最も安価だったもの(単価 55 円)を選びました。

キートップについては特にこだわりは無いのでオーソドックスで見やすいものを選びました。お買い上げ総額はこちら。

【組み立て】

組立作業そのものは、説明書や、YouTube で公開されているガイド動画を参考にすれば特に難しいことはないのですが、私が買ったキットではキースイッチを差し込む四角い穴の精度がイマイチで少々苦労しました。組み上げてから PC に繋いで試してみたら、ストロークの途中での引っかかりが若干キツくて、たまに文字が入力されないというキーがいくつかありました。

最初はキースイッチの不良を疑いましたが、基盤からキースイッチを外してみると引っ掛かりが軽くなる(タクタイル型本来のクリック感だけになる)ので、 キツい基盤に無理に押し込んだことでキースイッチが横から押されたのが原因かなと思い、ストロークの感触が悪いキースイッチを一旦すべて外して(全体の 1/3 くらい)、それらが刺さっていた穴を削りました。

削るといっても穴の縁にかかっているメッキ層をはがす程度ですが、削ってはスイッチを差し込んで感触を試す、という作業の繰り返して、それなりに時間がかかりましたし、結構な量の削りカスが出ました。

このようなチューニングの甲斐あって、最終的にはとても感触の良いキーボードができました。なお前掲のレシートには含まれていませんが、キートップやキースイッチを引き抜く工具も購入しており、これが大活躍しました。これがなかったらどれだけ大変だっただろうか、というかキースイッチ壊してたかも知れません。

【キー配列のカスタマイズ】

そういうわけで無事に分割キーボードを使えるようになりましたが、ここで若干の課題が残っていました。

まず、HHKB では Backspace が右上隅にあるので、一文字削除しようとして [`] をタイプしてしまうことと、日本語配列の縦長 Enter キーに慣れてしまったので、Enter のつもりでひとつ上の backspace を押してしまうことによるミスタイプが多発しました。そこで現在の癖に合わせて、backspace を enter に、 [`] を backspace にするというカスタマイズを試しました。

これのおかげでミスタイプが激減しましたが、後述する日本語入力切替の都合上、 [`] の優先順位が上がったことから、このあたりは結局元に戻し、手をキーボードに慣れさせることにしました。

また、買うときに確認するのを忘れたのですが、このキットでは矢印キーを配置することが想定されていません。これは文書作成・編集で多用するので何とかしたいと思い、右下にある通常であれば Alt や Ctrl として使われる部分に左右矢印キーを置くことにしました。しかし上下矢印キーを両方置ける場所が無いので、通常なら右 Fn キーに使われるところを下向き矢印にし、「Fn + 下向き矢印」で上向き矢印として機能するようにしました。なお、一応 HHKB と同じように、Fn + [;] 周辺を上下左右の矢印として使えるような設定もしてあります。

さらに、このキットは英語配列なので Windows での日本語入力切替キーがありません(Mac では昔から cmd + space なので問題なし)。Windows で英語配列の場合は Alt + [`] で切り替えられるのですが、このキーボードでは [`] が右上隅にあるので、切り替え時にいちいち左手薬指 + 右手小指(または薬指)という操作が発生して面倒です。

当初は右 space の右隣(日本語配列の入力切替キーと同じ場所)のキーが「Alt + [`]」となるようなマクロを設定しました。これで日本語配列と同様に使えるようになりましたが、後述のような外出先での使用を考えると、英語配列本来の方法に慣れたほうが良さそうかなと判断し、右 space の隣を Alt に設定して、右手の親指と薬指で Alt + [`] を打てるようにしました。キートップのセットの中に幅広の Alt キーがなかったので、見た目的にはナニですが、操作上は特に問題ありません。

使い始めてから一ヶ月程度経過しましたが、以上に加えて次のようなカスタマイズを加えたところで、今のところ落ち着いています。

  • Fn + backspace で delete (右側 1 文字を削除)
  • Fn + 右手でのテンキー
  • Fn + [C] で caps lock
  • 多用するパスワード 5 種類をマクロとして設定

(図は Fn を押した状態でのキーマップ)

【まさかの外出用キーボード追加購入】

ところで、英語配列のキーボードを使うためには OS 側の設定でもキーボード配列を英語に切り替える必要があります。Mac 側は全く問題ないのですが、Windows のノート PC は外出先でも使うため、物理的なキーボードは日本語配列なのに英語配列で使うことになります。概ね問題なく入力はできるのですが、外出先である程度まとまった量の文章入力が想定される場合には、特殊記号などの配置が違うのはやはり困ります。

かといって外出のたびに OS の設定を切り替えて再起動というのも面倒です(しかも Windows ではキーボード配列を設定する方法が分かりにくい)。そこでノート PC とともに持っていける英語配列のキーボードを探しました。

ところが、持ち運び前提のコンパクトなキーボードとなると逆に日本語配列のものが大半です。タブレットに組み合わせるような小さいものでは英語配列のものもいくつかありましたが、目の前にあるノート PC にソコソコ打ちやすいキーボードがあるのに、それよりも貧相でペチペチなキーボードを繋ぐのも、なんだかバカバカしい感じがします。そう考えると、ノート PC にキーボードが付いているのに、あえて外付けのキーボードを持参するのであれば、PC 本体のキーボードよりもタッチが良いものを選んだほうが良いのではないか?という方向になりました。

今回購入したキーボードを全く同じ構成でもう一セット買うというのも一瞬考えましたが、これは単に基盤が積層されたような構成でパーツむき出しなので、持ち運びには不向きです。

いろいろ考えた挙げ句、英字配列の HHKB を追加購入してしまいました。そういう訳で写真の下がこれまで使っていた HHKB Professional 日本語配列、上が外出用に買った HHKB Professional Hybrid 英語配列です。

【一ヶ月程度での慣熟度】

まず、英語配列そのものに関しては問題ありません。もともと昔から Mac を英語配列で使っており、Apple が日本の教育市場を考慮して日本語配列に切り替えたタイミングで自分も日本語配列に切り換えたので、ある意味もとに戻るだけです。

一方、左右分割というレイアウトに関しては若干の慣れが必要でした。左右を別々に置くため配置の自由度が高いので、置き方が悪いとミスタイプが増えます。特に角度を自分の手の角度に合わせてちょうどよく傾けることが重要です。

また、最初に手をホームポジションに置く(人差し指を F と J に合わせる)という動作を丁寧にやらないと、一体型のキーボードよりもミスタイプが増えます。特に私の場合、もともと右手の動作が雑で、特に薬指、小指の範囲でのミスタイプ(前述の enter や backspaceなど)が多いので、以前よりも右手を丁寧に使うこと(例えば読点を必ず中指で、句点を必ず薬指で打つ、など)を意識するようにしています。

そういう訳で若干の慣熟走行が必要でしたが、一ヶ月程度使い続けた現在では、概ね問題なく使用できるようになっています。これのおかげで肩こりがどのくらい減ったかは分かりませんが、キーボードが分割されているために肩や胸が開くので、結果的に猫背が減りましたので、体にとっても良い方向に行っていると思います。

私の場合はもともと沼りやすい性格ということもあって、自作キーボードを選択しましたが、気軽に変える市販品でも分割キーボードはありますので、多くの皆様に左右分割キーボードをお勧めしたいと思います。さあ皆さん、こちら側に来ましょう。

 

【日本語入力の切り替え方法の改善】

通常は Alt + [`] で日本語入力の ON/OFF を切り替えますが、「英語入力」を追加することによって、Window キー + space で「日本語入力」と「英語入力」とを切り替えるという方法を教わりました。

Mac の Command キーが Windows では Windows キーになるので、結果的に Mac でも Windows でも全く同じ方法で日本語入力の切り替えができるようになりました。超便利。なんで今まで知らなかったのか。

情報源は下記 YouTube です。大変ありがとうございます。

(2025.2.25 追記)

 


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金管楽器を吹けるようになるための粘土細工

《以下の内容は、あくまでも私の個人的な試行錯誤をまとめたものですので、他の方々にとって有用かどうかは不明です。本稿の内容を試行される場合は自己責任で行ってください。》

 

三年くらい前から吹き方がいろいろとおかしくなってしまい、一部の方々にはいろいろとご迷惑をおかけしてきました。特に最近は、唇まわりの震えと口角からの息漏れが収まらず、音階すら吹けないという状況が続いていたので、以前に施術していただいた品川の鍼の先生をダメ元で再訪しました。1/23(木)のことでした。

結果的には前回と同様、状況は改善されなかったのですが、そのときに先生から聞いた話が大きなヒントになりました。要約すると、歯ぐきが痩せた影響で息漏れがひどくなった人がいて、歯にアダプターをかませることで状況が改善したとの事でした。

文京区の歯科医のブログに、これに類似する例が掲載されています。

http://muse.air-nifty.com/weblog/

このブログ記事は以前から知っていましたが、どちらかというと歯並びの悪さを補うのが目的だと思っていたので、自分にはあまり関係ないものだと見なしていました。ところが改めて読み直しつつ、鍼の先生から伺った話と合わせて考えると、自分の問題とも無関係でないように思われました。

そこで、この際自分で作ってみるかと思いたち、早速ヨドバシでプラスチックねんどを購入。ある程度の試行錯誤が発生することを想定して 2 セット購入しましたが、ポイントが貯まっていたので実質ゼロ円でした。

最初のプロトタイプ

私の場合、歯並びが極端に悪いわけではないので、歯に被せるというよりは、歯茎と頬肉との間の隙間を埋めつつ、口角を塞ぐ形を考えてみました。どのくらいの大きさが良いか分からなかったので、3 組作って 1/25(土)に所属吹奏楽団の練習(Euphonium)で試してみました。

合奏中に取っ替え引っ替え試してみたところ、上の写真で一番上にあるもの(最も小さくて薄い)が好感触で、口角からの息漏れはかなり収まりましたが、それでも若干厚みがあったからかアンブシュアと干渉して若干吹きにくい感じがありました。そのため度々ミストーンが発生し、同パートの大先輩から「今日はずいぶん調子悪そうだな」と言われましたが、実は前週まではマトモに音が出てなかっただけで、この日は音が出るようになったためにミストーンが悪目立ちしたのでした。したがって本人的には前週よりよっぽど調子が良かったというか、合奏に参加できていた感じがありました。

このときの経験を踏まえて、アンブシュアに近いところが薄くなるよう追加試作し、1/28(火)のレッスン(Trombone)に持ち込んでみました。このとき持ち込んだ試作品はこちら。

吹きやすさや息漏れの量など、それぞれ状況が異なるのですが、先生によると、写真の右上にあるセットが最も音が良いと言われました。倍音を多く含む音になっているとのことでした。

しかしこれは個人的には失敗作で、顎を若干開いた状態に合わせて作ってしまったので、顎が動かしにくくて吹きにくいのです。

改良試作

この失敗を踏まえて、顎を若干閉じ気味にした状態に合わせて、さらに追加試作しました。プラスチックねんどはお湯で温めると柔らかくなり、成形した後に冷めると固まるものなので、明らかに失敗だったものは再利用できます。多少でも可能性のあるものは残し、見込みのないものはお湯に浸けて再成形して、下の写真のようなセットになりました。なお、これらのうち新しいのは上段の 2 組で、右側中段のものはレッスンで先生から音が良いと言われたので一応残したものです。

これらを 2/1(土)に所属吹奏楽団の練習(Euphonium)に持ち込んで再度テストしました。写真左上のセットはウォームアップの時点で既にボツにし、合奏では右上のセットを中心に何度か付け替えながら試しました。これらの中では右上のセットがベストでしたが、タンギングの音漏れが激減したので短い音を出せるようになった反面、高音域がかなり当たりにくくなったので、合奏への参加率は高くなったものの音楽的には惨敗でした。

ついでに言うと、久しぶりに頬の筋肉に疲れを感じました。前週までは頬が疲れるほど音を出せていなかったわけです。

改良試作 2

前述の惨敗のおかげで改良の方向性は見えてきました。アンブシュアに近いところをもっと薄くして、干渉を減らした方が良さそうに思えました。また高音域が出にくくなったのは、空気の通り道を塞ぎすぎた可能性があるので、先端を若干短めにしようと思いました。

全体的に薄く短くすると息漏れが増える可能性があるので、その分は奥歯側を厚めにして、息が奥歯の後ろから外に漏れるのを防ぐような形も良いかもしれないと考え、下の写真のような試作品群となりました。右側の上から 3 組が前回までに試作したもので、これら以外が今回新たに試作したものです。

これらを 2/4(火)のレッスン(Trombone)に持ち込み、先生に音を聴いていただきました。右側の上から 2 つめの組は、前回のレッスンで音が最も良いと言われたので一応リファレンスとして残してありますが、自分の中ではボツ確定となっています。レッスンの間にハサミで長さを調節しながら試したので、上の写真からは若干形が変わりましたが、このレッスンでは下の 3 つがベストであるように思われました。左側(白い方)は確定、右側(黒い方)はこれら 2 つで甲乙つけがたい感じでしたが、右側の方が息漏れが多いということもあり、まだ改良の余地があるように思えました。

改良試作 3

上の試作品の吹きにくさを軽減すべく、より薄くすることを狙って追加試作を行い、上の写真の試作品加えて下のような試作品を用意し、2/8(土)に所属吹奏楽団の練習(Euphonium)に臨みました。

下側の赤とピンクのものはウォームアップの段階で敗色濃厚でした。薄くした分だけ息漏れが増えた割には、奥歯側が大きすぎてアンブシュアを作る動作が妨げられる感じがしました。ハサミであちこちを切りながら試行錯誤しましたが好転せず、合奏では結局レッスンで好感触だった白黒の組み合わせを中心に試しました。

ところが合奏が始まってみると、レッスンのときの好感触が嘘のようで、なかなか思うように吹けずじまいでした。これが Trombone と Euphonium との違いによるものなのか、基礎練習と曲練習との違いによるものなのかは分かりませんでしたが、いずれにしても手も足も出ないまま合奏終了となりました。

実用化間近か

2/8(土)の合奏での惨敗を踏まえて考え方を変えることにしました。まず、ある程度の息漏れは許容することにしました。この日の合奏では全体的に息漏れが多かったものの、それなりに音は出ていたので、ねんど使用前と比べれば相当マシだと思えました。そこで現時点ではある程度の息漏れは許容し、今後の練習で頬の筋力がついたり吹き方が慣れてきたら息漏れが減るのではないかと期待することにしました。

また、息漏れを許容する前提で、アンブシュアへの干渉を極力減らすことを目指しました。そのために全体的に薄く小さくすることにしました。このような考え方でいくつか追加試作し、2/9(日)にカラオケボックスに全ての試作品を持ち込んで、ハサミで切ったり組み合わせを変えたりしながらベストな組み合わせを探しました。

結果的にベストとなったのが下の写真の組み合わせです。左側は今回新たに作ったもの、右側は前日の吹奏楽団の練習に持ち込んだものでした。

先日の合奏で練習した曲を少し吹いてみたところ、やはり若干のミストーンは発生しますが、合奏のときよりは吹きやすかったように思いました。

翌日(2/10(月))には急遽アンサンブルの練習に Baritone で参加することになったため、この組み合わせを試してみました。譜面自体の難易度がさほど高くなかったものの、イントネーションをはっきりさせられなかったり、音量のコントロールがうまくいかなかったりしましたが、そのへんは慣れでカバーできそうな感じもしました。

さらに 2/11(火)には再度カラオケボックスにて、Euphonium で練習に使ってみました。何年か前に安東京平先生にいただいた Warm up exercise も 8 割程度こなせるようになりましたが、まだリップスラーに難があります。所属吹奏楽団で練習している曲も、全ての曲から少しずつピックアップしてさらってみましたが、8 日の合奏に比べれば全然マシになりました。

これからどうするか

つい 2 週間ほど前までは音階すらまともに吹けなかったことを考えると、このような小細工で音階どころか Warm up exercise ができるようになったのは、劇的な変化だと言えます。しかし、色々試してみた経験を通して、やはり最終的には口の中に異物を入れずに吹けるようになることを目指すべきだということが明確になりました。

これまでは唇の震えや息漏れがひどくて基礎練習すら満足にできず、その結果として口の周りの筋力が落ち、さらに吹けなくなるという悪循環に陥っていたのではないかと思います(あくまでも推測です)。しかし小道具に頼れば基礎練習ができるようになったので、これからは小道具付きで基礎練習の時間を増やして筋力をつけられれば、震えや息漏れも軽減できるのではないかと期待しています。

唇まわりの震えがひどくなってきたときはフォーカルジストニアを疑いましたが(今でも疑いが晴れたわけではありませんが)、上の見立てが正しければ、ジストニアではなかったということで、自力で回復できる可能性が高くなってきたとも考えられます。この見立てが正しいかどうかが分かるまでには結構時間がかかると思いますが、医者に診てもらって何とかなるものでもなさそうなので、自分にできることを地道に続けていきたいと思います。

(余談)コレを何と呼ぶか

今回いろいろ製作してきた小道具を何と呼ぶか、まだ決めかねています。一般的には「マウスピース」と呼ばれることが多いと思いますが、我々にとって「マウスピース」とは楽器に付いている金属性の部品のことなので、この呼び方が使えません。前述の歯科医のブログに習うと「アダプター」ということになりますが、私が作ったものは形や用法が全然違います。もう少しいろいろ考えてみたいと思います。

(2025.5.10 追記)

その後しばらくいろいろ試してみましたが、口の中に異物があることでいろいろな調節が難しいようで、ミストーンが増えるようになったので、ウォームアップや基礎練習でもこの粘土細工を使うのを中止しています。もしかしたらロングトーンなどでは使ったほうがいいのかも知れませんので、気が向いたら試すかも知れません。

 


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音楽家向けの鍼治療を再び受けている話

以前に音楽家向けの鍼治療を受けた話と、それが結果的にはうまくいかなかった話を書きましたが、紆余曲折の末、結局また鍼治療を受け始めました。ただし以前にお世話になった先生とは別のところです。

最初に鍼治療を受け始めたとき、音楽家向けの鍼治療をしているところが 2 ヶ所見つかり、自宅からのアクセスの良さから品川の方にお世話になりました。その後あまり効果が無さそうということになって治療は中断したのですが、個人練習していても頬の震えが収まらず、この状態で練習を続けても意味がないような感じがしてきたので、ダメ元でもうひとつの方(練馬)に行ってみることにしました。

(現実問題として、タンギングがほとんでできなくなっていて、合奏でもほとんどまともに吹けない状態だったので、これ以上悪くはならないだろうという思いもありました。)

行ってみて驚いたのは、品川の先生と練馬の先生とで手法が全く異なることです。

品川の先生の場合、首から上に針を刺したことは一度もなく、一見全く関係無さそうな場所に針を打つのに、頬の震えや呼吸などに大きな変化が現れました。

これに対して練馬の先生の場合、耳の下や喉など、演奏に使う筋肉を直接刺激するような場所に針を打ち、しかも針に電極をつないで電気を数分間流します。手首や足首、背中などにも針を打ったり、お灸も使います。品川の先生の時と比べて即効性は少ないように感じますが、先生と相談しながら考えている治療方針に沿って、少しずつ結果が出てきているように思います。

念のために申し添えますが、どちらが良いとか悪いとかという話ではなく、どちらが今の自分の症状に合ってるかという話なのだろうと思います。

もうひとつの大きな違いは、品川の先生からは「ジストニア」という言葉を(たぶん)聞かなかったのに対して、練馬の先生は最初に状況を見たときから、これはジストニアだと明言されていたことです。

9 月下旬から概ね週一ペースで 7 回施術してもらっています。頬の震えに関しては、第三倍音の D くらいまでは概ね収まってきましたが、これより上の音域になると震えが目立つようになります。

またタンギングに関しては、特に短い音を吹こうとする時に、タンギングをすると息の流れが止まってしまうようで、ほとんど音になりません。先生の観察によると舌に余分な力が入りすぎているとのことで、舌のストレッチを取り入れつつ、比較的無理のない音域(第三倍音の F より下)で譜例 (1) のように四分音符を 60 BPM くらいで吹いてみて、様子を見ながら譜例 (2)、(3) というように少しずつ短くしていくというような練習をしています。

譜例 (1)

譜例 (2)

譜例 (3)

第二倍音あたりでは譜例 (3) のような吹き方ができますが、全体的に音量やイントネーションが安定しないので、安定的にできるようになってから、徐々に音域を広げていこうと思っています。

 

これと並行して、以前からお世話になっている Trombone の先生のレッスンも受けていて、ほぼ週一回くらいのペースで、奏法や音色をチェックしていただいています。いろいろ試行錯誤しながら何となく分かってきたのは、フリーバズ(楽器もマウスピースも使わずにバズィングすること)のときの力の入れ方(力を入れる方向や力加減)がちょうどいいんじゃないかということです(ただしフリーバズと楽器を吹く時とでは唇の振動する場所は違う)。フリーバズをやってる状態で楽器を当てると比較的いい音がするし、頬の震えも少ないことが多いので、フリーバズと楽器とを交互に繰り返すという練習も取り入れています。これも今は第三倍音より下だけで練習していて、様子を見ながら音域を上げていこうと思っています。

このような方法が良いのかどうかは正直よく分かりませんが、今のところは少しでも可能性を感じる方法をしばらく続けてみるしかないかなと。

 

品川の先生と違って、少ない施術回数での効果を期待するという感じでは無さそうなので、しばらく時間はかかると思いますし、先週の本番にも全く間に合わず、ほとんど何もできないまま本番を終えてしまいましたが、これからしばらく本番がないので、ある程度時間をかけるつもりで地道に治していこうと思います。

しかし、まあ何とも金のかかる体になってしまったものです。

ウォームアップ・基礎練習用伴奏音声ファイル

どのくらい需要があるか分かりませんが、最近自分で個人練習に使っている音声ファイルとその元ファイルを晒します。

iPhone でチューナーアプリで基準音を鳴らしながらメトロノームアプリを使うのが面倒だったので、基準音とテンポを一緒に流す音声ファイルを作りました。

MuseScore4 で作った元ファイルと、そこからエクスポートした MP3 と MIDI ファイルがあります。

特に著作権がナニとか言いませんので、自己責任でご自由にお使いください。MuseScore4 とか MIDI を編集できるソフトをお持ちの方は、音色や音の長さなど、自分の好みに合わせて編集していただければと思います。

なお MP3 ファイルのピッチは A = 442 Hz です。MuseScore4 にはピッチを設定する機能がないようですが、再生するときにチューナーで確認したらそうなってました。

a) 半音階下降形

Bb から全音符で半音ずつ下降していくパターン。基準音のオクターブユニゾンの間に 4 度下の音 を鳴らしています。再生ボタンを押してから音を聴きながら楽器を構える時間をつくるために 8 拍のイントロを入れています。また、下降時に次の音を聴きながら準備するための繋ぎを 4 拍入れています。

 

b) Bb 全音符

ひたすら Bb のロングトーン 8 拍を繰り返すものです。Bb のオクターブユニゾンの間に F を鳴らしています。

 

c) F 全音符

上と同じ内容で 4 度下げたものです。

 

ハチドリ電力に切り替えて電気料金がどうなったか

今年の 5 月に自宅の電力を「ハチドリ電力」に切り替えてから 2 ヶ月経過したので、電気料金が実際どうなったか比べてみました。

ちなみにハチドリ電力からは、このような料金明細が PDF ファイルで届きます。

2022 年 1 月から 2023 年 7 月までの電気料金の推移は下図のようになりました。金額(左側の縦軸)はちょっと生々しすぎるかなと思ってカットさせていただきました。右側の縦軸は電力使用量(kWh)です。また、2023 年 5 月分は前の電力会社から明細をダウンロードするのを忘れたので、ダミーとして 4 月と同じ数字を入れてあります。

6〜7 月を前年と比較すると、電力使用量が同程度なのに電気料金がかなり割安になっているのが分かるかと思います。電力量料金だけを比較すると、第一段/第二段ともハチドリ電力の方が割高なのですが、従来の電力会社でかかっていた燃料費調整額がなくなったことと、市場価格調整額や政府補助金事業の値引きの影響で、合計ではかなり割安になっています。一年経ったらまたあらためて比較してみたいと思います。

音楽家向けの鍼治療を受けてみたけどやめた後の練習方法

以前に音楽家向けの鍼治療を受けた話を書きましたが、結果的にはうまくいきませんでした。

先生によると、現在のように吹き方に癖がついている状況だと、一時的に頬まわりの震えを抑えられても、すぐ再発する可能性が高いとのことで、現状では鍼による改善は見込めないのではないかとの事でした。そこで当面は奏法の修正(というかリハビリ)に専念することにしました。

今は、数年前にも Trombone の奏法改善でお世話になった先生に、概ね週に一度レッスンを受けており、現在の奏法や音色をチェックしてもらいながら、練習方法について助言をいただいていますが、何度かの試行錯誤を経て、いま取り組んでいるのは、図 1 のように、リップスラーでオクターブ上に上がり、上がった音を改めて吹き直すという練習です。

図 1

まず最初の Bb の立ち上がりが明瞭で、楽器がしっかり鳴っているかを確認します(これがうまくいかなかったら、リップスラーに移らずにやり直します)。

次に、リップスラーで上がるときに、アパチュアが図 2 のようなイメージで、正しい形のまま小さめにできたかどうか、息の圧力を同じタイミングで高められたかどうか、結果として良い音で正しい音程に上がれたかどうかを確認します(これがうまくいかなかったら、再び下の Bb からやり直します)。

図 2

これができたら、間を一瞬あけて上の Bb を吹き直し、同じ音が再び出るか、音の立ち上がりが明瞭になるかを確認します。これは今のところタンギング無しの方がうまくいきますが、ゆくゆくはタンギングしてもうまくできるように練習するつもりです。

このようなシンプルな音形の練習ですが、これがなかなか安定しなくて困っています。

最初の Bb に関しては、音が出ないということは無いのですが、良いアンブシュアになっているかどうかが分かりにくいと思います。リップスラーで上がった後で最初のアンブシュアが良くなかったと感じることもあります。

リップスラーで上がったときのアパチュアが図 2 のようにならず、図 3 のようになってしまうことがあります。原因はよく分かりませんが、どうも最初の Bb のときのアンブシュアが良くないと、余計なところに力が入ってしまって、上がったときにアンブシュアが崩れるような気がしています。

図 3

「リップスラー」とは言うものの、実際には唇よりも主に息や舌でコントロールするものだと思っているので、次の四つを同時に行うことを意識しながら練習しています。

  • アンブシュアのフォームを変えずにアパチュアを少し小さくする
  • 舌の真ん中あたりを僅かに上げる
  • 息の圧力をしっかり適度に上げる
  • 息の圧力に負けない程度に唇の周りに力を入れて、アンブシュアが崩れないようにする

かつてはこんな事をいちいち考えなくてもできたのに、今はこれらのうち一つでも忘れると音が外れたり、音色や音程が明らかにおかしくなります。

自分のアンブシュアがどうなっているか自分では見えませんし、測れるものでもないため、感覚を取り戻すまでこういう練習を繰り返して、うまくいかなかったらやり直し、うまくいったときの感じを掴んでいく必要があるだろうと思います。地道な作業です。

(2023/8/1 追記)

  • 今日のレッスンでいろいろ検討した結果、まず音色と、音が揺れないようにすることを重視し、タンギングや音の立ち上がりに関しては当面考えないことにするという方針にしました。また口に変な力が入るのは、息の量や圧力が足りない分を口で何とかカバーしようとしてしまっている可能性が高いため、上のようなアパチュアとかは意識せずに、息の流れに集中して練習することにしました。

(2023/8/2 追記)

  • 前日のレッスンで、ブレスの時にマウスピースを唇から離すように言われたの絵、個人練習でいろいろ試してみたところ、ブレスするときに上唇をマウスピースから離すようにしたら、比較的安定するようになった感じがします。上唇をマウスピースから離している間は、楽器を下顎で支えています。この方が、吹き始めた後も上唇が自由に動きやすいように感じます。

読書メモ『黄金比の縁』(石田夏穂)

小説なんて普段全然読まないし、前に読み終えた小説が何だったか、何年前だったか全く思い出せないような私が、面白くてグイグイ引き込まれて一気に読み終えてしまいました。

エンジニアとして「(株)K エンジニアリング」に入社した「私」(小野さん)は、些細なきっかけで「会社の不利益になる人間」と見なされ、人事部に左遷されて採用担当となります。これを機に「私」は会社への復讐として、「会社の不利益になる人間」となる人を採用し続けることを決意するのですが、大量の就活生の中から「会社の不利益になる人間」を見極めるときの判断基準として「私」が使うのが、顔面の黄金比です。

舞台となっている「(株)K エンジニアリング」は、絵に描いたような伝統的日本企業で、こういう企業に勤める二十〜三十代の女性が直面しそうな出来事が、リアルかつ皮肉たっぷりに描かれています。それなりにデフォルメされているとは思いますが、企業の採用担当者の本音トークみたいな部分もあり、リアルさとユーモアとのバランスが絶妙だと感じました。

あまり詳しく書くとネタバレになるので詳細には触れませんが、人事部に左遷されてもエンジニアとしての矜持を持ち続ける「私」のキャラクターが本書の魅力の源なのではないかと思います。スルスル読んでいけるテンポ感と、味わいのある描写との相乗効果が魅力的で、何とも言えない読後感が印象的な本でした。

【参考 1】『黄金比の縁』刊行記念インタビュー 石田夏穂「人間が人間を選ぶことの胡散臭さ」
https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/ogonhinoen/

【参考 2】私がこの本を買うきっかけになった「ポリタス TV」の動画(31:57 以降)

【書籍情報】

石田夏穂(2023)『黄金比の縁』集英社

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