音楽の現場におけるコロナウイルス感染に関するリスクアセスメント結果の要点(フライブルク音楽医療研究所の論文から)

以下に記述する内容は、フライブルク音楽医学研究所(注 1)の Claudia Spahn 教授らが発表した論文『RISK ASSESSMENT OF A CORONAVIRUS INFECTION IN THE FIELD OF MUSIC』(5 月 19 日改訂版)の英訳版(注 2)から、自分が関心のある場所をピックアップしたものです。

自分自身の作業時間や英語力との兼ね合いと、原著者の翻訳権の観点から、全訳は行わず、自分自身の活動と関連が深い部分のみ、スピード重視で要約と意訳を行っています。したがって正確さについては責任を持てませんのでご了承ください。

Introduction (まえがき)

この論文は、感染拡大防止に関する政府や保健当局などによる規則は全ての音楽家に適用されるという前提で、音楽の現場における判断のための、より具体的な情報やガイダンスを提供するために書かれている。(3 ページ)

この論文には、2020 年 5 月 5 日にバンベルク交響楽団によって行われた実験(注 3)を元にした研究の結果が含まれている。この実験における計測はTintschl BioEnergie- および Strömungstechnik AG といった企業に委託された。(4 ページ)

1. Transmission Pathways of SARS-CoV-2 (SARS-CoV-2 の感染経路)

これまでの研究から、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は飛沫(droplet)またはエアロゾル(aerosols)を通じて感染しうることが知られている。接触感染も起こりうる。ロベルト・コッホ研究所の研究では、コロナウイルスの RNA を含むエアロゾルが、感染者が吐いた息のサンプルか、感染者がいた部屋の空気から検出されている。また、唾液や気道内分泌液(respiratory secretions)も感染の媒体となる可能性がある。(8 ページ)

2. Specific Risk Aspects in the Field of Music (音楽の現場における具体的なリスクの観点)

2.1 Systemic Possibilities for Risk Reduction in the Field of Music (音楽の現場におけるリスク低減のための体系的な可能性)

b.) Parameters of Room & Space / Air & Ventilation / Duration (部屋・空間、空気・換気、時間のパラメーター)

これまでの疫学的知見から、部屋、空調、および人の集団にさらされている時間の長さが、感染リスクに対して決定的な(decisive)影響があると考えられている。(12 〜 13 ページ)

歌や演奏が閉じた空間で行われる場合、定期的かつ徹底的な(thorough)換気が、リスク低減の重要なファクターとなるようである。空調装置による換気は、エアロゾルからの感染リスクを減らすと推測される。(13 ページ)

エアロゾルは、たとえ窓が閉まっていても、おおよそ換気回数(注 4)0.5 〜 2/h 程度の自然換気によって除去される。例えばコンサートホールなどの空調装置(HVAC)については、換気回数はおおむね 4 〜 8/h である(注 5)。(13 〜 14 ページ)

リハーサルを短時間(例えば 15 分程度)(注 6)にし、換気のための休憩を入れることは、恐らくリスクを低減させる。(14 ページ)

2.2 Vocal and Instrument-specific Risk Assessment (歌唱および楽器に特化したリスクアセスメント)

2.2.1 Vocal (歌唱)

一般に、飛沫はサイズが大きいので最大でも 1m 以上飛ばずに落ちる。これが日常生活において最低 1.5m 離れろというルールの根拠になっている。声に関する生理学的知見から、発声によってこれを超える空気の動きは起こらないと考えられている。これは最近バンベルク交響楽団で実施された計測でも確認された。破裂音や摩擦音のような子音を伴う強いアーティキュレーションにおいて、わずかな乱気流は見られたが、歌手から 2m 離れた場所では空気の動きは検出されなかった。したがって強いアーティキュレーションであっても、2m 離れれば飛沫感染を防止できると考えられる(注 7)。(16 ページ)

今のところ、歌唱中のエアロゾルに関する科学的研究は行われていないが、基本的に、休んでいる時や話す時と同様に、歌唱によってウイルスを運ぶエアロゾルが生成されると想定すべきである。歌うときに息を深く吸うことによって感染リスクがどのくらい高まるかは、まだ科学的に調査されていない。(17 ページ)

いくつかの異なる合唱団で、リハーサルや宗教的行事の後に新型コロナウイルスの感染が何度か報告されている。これらの例でエアロゾル感染が疑われているが、他のファクターが影響している可能性もある。(19 〜 20 ページ)

とても広い部屋を使うか、こまめな換気を行うこと、適切な空調を用いることが、エアロゾル感染のリスクを低減するために重要である。リハーサルは 15 分以内に区切って、休憩時間に換気を行うことも、リスク低減につながる。飛沫感染をなくすために、ソーシャルディスタンスを保つルールを合唱においても守り、休憩時間にはフェイスマスクを付けるべきである。休憩時間においても、手の接触や、楽譜の配布などにおける接触を避けるよう注意すべきである。(20 ページ)

2.2.2 Wind Instrument Playing (管楽器の演奏)

フルートを除けば、唇やリードの振動で音を発生させるため、歌唱に比べると単位時間あたりに吐出される空気の量は少ない。バンベルク交響楽団における最新の計測もこれを裏付けている。(22 ページ)

金管楽器およびリードを使う木管楽器では、口と楽器との間から空気が漏れないため、演奏による直接的な飛沫感染は発生しない。(22 ページ)

フルートでは、空気が演奏者の口から環境へ直接吐き出されるため、飛沫が飛ぶ可能性があるが、バンベルク交響楽団における計測では、2m 離れた場所で空気の動きが検出されなかったので、これだけ離れていれば飛沫感染が発生する可能性はとても少ない。(23 ページ)

管楽器の内側では呼気が凝結して水になるため、呼気に含まれるエアロゾルはかなり減少する。感染者の楽器のウォーターキイから排出される水には、ウイルスが含まれている可能性がある。ただしこの水にどのくらいの量のウイルスが含まれるかは計測されていない。(23 ページ)

物理的な推測として、管楽器の内側にエアロゾルの粒子が付着することによって、環境に排出されるエアロゾルを減少させるフィルターの役割を果たす可能性があるが、その効果は計測されていない。(24 ページ)

明確な証拠がない限りは、透明な保護具や密に織られた絹布を金管楽器のベルの前に置くことを推奨する意見もある。木管楽器のベルを覆うような方法は、途中のキーホールから空気が漏れることから、効果的ではない。(24 ページ)

演奏者が息を深く吸うことによって感染リスクがどのくらい高まるかは、まだ科学的に調査されていない。(24ページ)

我々の知る限り、管楽器の演奏による呼気中のウイルス濃度を計測した例はない。また、管楽器の中を通ることによってウイルスがどのくらい減るかも分かっていない。(25 ページ)

最新の計測結果から、我々が 4 月 25 日に示した最初のリスクアセスメントで述べたような 3 〜 5m という距離をとることは不要であり、最小の距離としては 2m で十分であると考えられる。この距離が守られれば、飛沫感染が発生する可能性は非常に低い。(25 ページ)

管楽器の中に溜まった水を捨てるときは、床に落とさず、容器に集めるか紙に吸収させることを推奨する。楽器の中をクリアにするために息を吹き込むべきではない。(25 ページ)

管楽器の中に溜まった水に触れる場合や、ホルンなどで管楽器の内側に触れる場合は、手を清潔に保つよう、石鹸を使って 30 秒以上手を洗うなど、特に注意が必要である。(25 〜 26 ページ)

2.2.3 Other Instruments (その他の楽器)

鍵盤楽器を演奏する場合は、演奏前に必ず(石鹸を使って、必要に応じて消毒液を使って)手を少なくとも 30 秒洗わなければならない。加えて、鍵盤も演奏前後にクリーニングクロスを使って消毒すべきである。(28 ページ)

弦楽器や打楽器も含めて楽器の受け渡しや共有は避けるべきである。(29 ページ)

アンサンブルなどで管楽器を演奏しない音楽家は、エアロゾル感染のリスクを低減するために、フェイスマスクなどを装着すべきである。(29 ページ)

3. Risk Management (リスクマネジメント)

効果的なリスクマネジメントは通常、結果が生じる可能性に関する詳細なリスク分析と、リスク低減のための手法の効果に関する知識を必要とするが、新型コロナウイルスの感染に関しては不明な点が多いため、現時点ではリスクマネジメントは未知数の多い方程式となっている。これらの未知数によって、ゴールに対する期待の違い(感染者率 vs. 音楽文化の維持)や個人の態度の違い(リスクを犯すか、リスクを避けるか)が生まれる余地ができている。全ての個人が、自分がどの程度リスクを犯すかを自分自身で決める権利を持つべきである。我々は科学者として、これらの未知数をできるだけ既知の変数に変えていく手助けをしたい。(32 ページ)

現時点では科学的に確認された知見が不十分なため、我々はリスクを過小評価するのではなく、過大評価する方向に間違えなければならない。この方法で、リスク低減策を組み合わせることによって、総合的な感染リスクを可能な限り小さくできる。しかしながら、「ALARP」の原則(As Low as Reasonably Practicable :合理的かつ実行可能である限り低く)によって、定量化できない残余リスクが存在し得ることを明確に指摘しなければならない。

以上

【注釈】

  1. Freiburger Institut für Musikermedizin https://www.uniklinik-freiburg.de/musikermedizin.html
  2. Spahn, C. & Richter, B. (2020). RISK ASSESSMENT OF A CORONAVIRUS INFECTION IN THE FIELD OF MUSIC. (Swope, S. & Moss, K., Trans.). Retrieved June 13, 2020 from The Hochschule für Musik Freiburg website: https://www.mh-freiburg.de/fileadmin/Downloads/Allgemeines/engl._Risk_AssessmentCoronaMusicSpahnRichter19.5.2020.pdf
  3. Bamberger Symphoniker: Wissenschaftler messen Aerosolausstoß: https://www.br.de/nachrichten/bayern/bamberger-symphoniker-wissenschaftler-messen-aerosolausstoss,Ry6T6OU?UTM_Name=Web-Share&UTM_Source=Link&UTM_Medium=Link&fbclid=IwAR3lagiezP-3hkxx8Y27PCrkK6Qxtsv-gTUKR0z_E1ONIQ41ess8ZwjP2iY
  4. 「換気回数」とは、自然換気や空調などによる 1 時間あたりの空気の流入量(体積)を、その部屋の容積で割った値です。1 時間の間に換気を行う回数だと誤解されることがあるのでご注意下さい。
  5. この部分に関しては「vis」をどう訳していいか分からず、訳にイマイチ自信がありません。原文は次のようになっています。「Aerosols are removed by way of natural ventilation vis the exchange of air in the range of approx. 0.5–2/h even with closed windows; for HVAC, e.g., in concert halls or performance halls, the air exchange rate is approx. 4-8/h」
  6. 時間に関してはロベルト・コッホ研究所から 4 月 16 日に発表された論文に記述があるようですが、まだ読んでいません。…..っていうかドイツ語なので(以下略)。
  7. 4 月 25 日に公開された前版においては 3 〜 5m 程度離れることを推奨していましたが、現在はそこまでは必要ないとの結論に達しています。

 


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音楽活動にかかわる新型コロナウイルス対策関連情報(随時更新)

公的ガイドライン

 

各種団体などによるガイドライン類

 

論文や報告書

 

実験など

 

解説記事

  • 日経ビジネス『緊急事態宣言解除「現状で確実に言えること」を専門家に聞く – 分子ウイルス学、免疫学研究者・峰宗太郎氏インタビュー(その1)』(山中 浩之)(2020/05/27)
    https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00164/052600001/
  • 日経ビジネス『専門家に根掘り葉掘り!新型コロナの薬・ワクチン・検査 – 分子ウイルス学、免疫学研究者・峰宗太郎氏インタビュー(その2)』(山中 浩之)(2020/05/28)
    https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00164/052700002/
  • 日経ビジネス『神風は吹かない、でも日本は負けないよ – 分子ウイルス学、免疫学研究者・峰宗太郎氏インタビュー(その3)』(山中 浩之)(2020/05/29)
    https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00164/052800003/

スーパーオートバックスの店員さんが 3 回驚いたタイヤ交換

今日、自分の車のタイヤ交換が完了しました。

まあ大した話ではないんですけどね。

まず最初はタイヤのサイズ(205/45 R17)に驚かれました。このサイズを揃えている銘柄は少ないそうで、高価な外国メーカーをパスしたら、国内タイヤメーカーでこのサイズがある銘柄は 4 つしかありませんでした。まさか自分の車のタイヤがそんなに特殊なサイズだとは思ってもみませんでした。

少ない選択肢の中から、店員さんと相談しながら選んだのですが、これがたまたま店に 1 セット在庫があることが分かりました。こんな普段出ないサイズのタイヤの在庫があったことに店員さんが再度驚き、ピットに予定を聞いたら、平日の夕方ということもあって空きがあったので今日いきなり交換作業可能とのこと。今度は自分が驚きました。

そういう訳でタイヤ交換をお願いしたら、現車を見た店員さんから、こんどはマニュアル車だということで驚かれてしまいました。まあ今だにマニュアル車に乗ってるのは少数派だとは思いますが、店員さんによると輸入車をマニュアルで乗る人は少ないということで、さらにレア感が増したようです。

この車を買うときは、タイヤのサイズがそんなに特殊だとは思ってなかったんですけどね。結果として結構珍しいお客さんになってしまいました。

 

なお、上の内容とは全く関係ありませんが、今回をもってゴールドメンバーになりました。

読書メモ『「超」説得法 ~ 一撃で仕留めよ』(野口悠紀雄)

野口悠紀雄氏の『「超」○○法』シリーズは何冊も読んでいますが、これらに共通するのは、シンプルな方法論の有効性が論理的に説明されていることだと思います。しかし本書からは、従来とは少し異なる印象を受けました。

私が本書を従来と違うなと感じた理由は恐らく、いくつかの事例(フィクションを含む)を紹介したうえで、これらの成功(もしくは失敗)要因を分析し、方法論の説明に利用していることではないかと思います。本書で紹介されている主な事例は次の通りです。

  • 早稲田大学ファイナンス研究科の入試面接における女子受験生
  • 田中角栄大蔵大臣(当時)の、日本銀行における会議
  • シェイクスピアの『マクベス』において、魔女がマクベスをそそのかす場面
  • 聖書(特にマタイ傅福音書、ルカ傅福音書、ヨハネ傅福音書)に登場する、いくつかのフレーズ
  • ナポレオンが兵に対して行った布告
  • シェイクスピアの『ヘンリーⅤ世』において、ヘンリーⅤ世が兵を鼓舞する演説
  • レーガン米大統領(当時)が大統領選を控えた公開討論会で、対立候補モンデイルに対して放った言葉
  • シェイクスピアの『リチャードⅢ世』において、リチャードがアンを口説く場面
  • シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』におけるアントニーの演説
  • 黒澤明の『七人の侍』における長老のセリフ
  • かつての日本の政治家の例が複数(ただし、いずれも失敗事例)

なお政治家の事例については、欧米の政治家の事例(サッチャー元首相を含む)がいずれも成功例であるのに対して、日本のそれらについてはほとんどが失敗例です。まあ現状からしてやむを得ないでしょう。

これらはいずれも説得の仕方に関する事例ですが、他にも話の締めくくり方の説明のために、小説や映画のラストシーンが多数引き合いに出されていますし、命名法の説明のために様々な製品やサービスなどの成功例、失敗例が示されています(商品や本、論文などの命名も、それを買ってもらう/読んでもらうための「説得」のひとつであるという位置付けになっています)。

これらの例が多用されていることもあって、全体的に読みやすく、かつ説得方法やネーミングに関して新しい視点をくれる本になっていると思います。

(かなり前に読んで別のところにメモしてあったものを再録しました。)

 

【書籍情報】

野口悠紀雄(2013)『「超」説得法 ~ 一撃で仕留めよ』 講談社

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Google 翻訳が思わぬところで賢くなってた

私は Google 翻訳を、恐らくほぼ毎日使ってまして、本当に便利な時代になったなぁ、といろいろな皆様に感謝しているところです。

ただ私の場合、全く英語ができないわけではないけれど自分の英語にイマイチ自信がないという中途半端なレベルなので、ちょっと変な使い方をしています。

基本的に読み書きは自力でやります。英文をまるごと Google 翻訳に流し込んで和訳させたり、その逆をやって英作文させたり、ということはほとんどありません。これはやはり誤訳が心配なのと、英作文に関しては自分でやった方が早いと思われることが多いからです。特に英作文に関しては、自動翻訳された英文を見て、「自分だったらこう書くよなぁ」というような修正をすることになるので、辞書を引きながらでも最初から自分で英文を考えたほうが早いと思っています。

では自分がいつ Google 翻訳を使うかというと、自分が作った英文をチェックするときです。英文でメールを打つ時など、文面が多少長くなったときは自分で作った英文を Google 翻訳にかけて、和訳された文章に問題なければ OK。もし Google 翻訳が和訳を間違えたり、自分の意図と異なる和文になったときは、Google でも誤訳しないように元の英文を直します。元の英文が間違っていない場合もありますが、Google 翻訳でも誤訳しないようになったほうが、より誤解されにくい英文になったと思えるからです。

今日もそんな作業をしておりましたら、Google 翻訳が元文のスペルミスを見逃してくれていることに気づきました。

以前はスペルミスの箇所に下線が付いたり、修正候補が出ていたように思うのですが(既に記憶が曖昧ですが)、私が流し込んだ英文にスペルミスがあっても、何も指摘せずに、しかも正しく和訳してくれました。相手に送る直前に、メールソフトのスペルチェックに引っかかって気づいたので全く問題はなかったのですが、多少のスペルチェックを大目に見て訳してくれるほと Google 翻訳も賢くなったのかと、ちょっと驚きました。

 

まあ私の用途に限って言えば、気を利かせずにビシバシ指摘してほしいんですけどね….。

読書メモ『戯曲 福島三部作』(谷賢一)

タイトルに「読書メモ」とは書いてありますが、実は「読書」というほど読んでませんし、何なら「読書」するために入手した本ではありません。

2019 年に突如として観劇に目覚め、訳も分からず最初に観た舞台が劇団「DULL-COLORED POP」の「あつまれ!『くろねこちゃんとべーじゅねこちゃん』まつり」で、その流れで同劇団の「福島三部作」に、すっかりハマってしまいました。全部で何回観たか分からなくなりました。

三作とも劇場で台本を購入し、出演者の方のサインまでいただいたりして、大事にとってありますが、これが書籍として出版されることを、劇場で配布されたチラシで知ったので、早速予約購入しましたので、私の手元には谷さんのサイン入りの本があります。

劇場で台本を購入したときには、大量に脚注が付けられていたことに驚きました。これは著者の谷氏がこの台本を膨大な取材に基づいて書き上げられたからであり、ストーリーの元になった事実やセリフの裏にある背景事情などが詳細に記述されています。台本としてだけでなく、資料としての価値があるのではないかと思えるほどです。これらの脚注も全て、この本にも収録されています。

この本を読むと、劇場で何度も舞台を観たときのことを思い出します。もちろん台本には書かれていない演出も含めて、舞台の情景が鮮明に蘇ってきますので、あちこちのセリフを読むたびに、舞台を思い出してニヤニヤしてしまいます。そういう演劇の楽しみ方を教えてくれた谷さんはじめ DULL-COLORED POP の皆様には本当に感謝しています。

また劇場に、演劇を観に行きたいと思います。

 

【書籍情報】

谷賢一(2019)『戯曲 福島三部作』 而立書房

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International Euphonium Tuba Festival 2020 タイムテーブル(日本時間ベース)

International Euphonium Tuba Festival 2020 のタイムテーブルが届いたのですが、当然ながら現地時間で書かれていて、時差の計算がパッとできない私には辛いので、自分用に日本時間を追記したタイムテーブルを晒します。

やっつけ仕事のため正確かどうかは分かりませんし、今日以降に変更されるかもしれませんので、もし参照される方がおられましたら、あくまでも自己責任でお願いいたします。

(2020/06/16 日本人向けプログラムの情報を追記しました。)

Sunday, June 14

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

6/15(月)
6:00

5:00 PM Informational Meeting and Social
8:30 7:30 PM Opening Concert – Meet the Staff of IET Recital

Monday, June 15

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

23:00

10:00 AM Warm‐up and Fundamental Classes with Q&A

David Thornton / Gail Robertson / Øystein Baadsvik / Gene Pokorny

6/16(火)
0:00
11:00 AM Master Class (Brian Bowman / James Gourlay)
1:00 12:00 PM BREAK
2:00 1:00 PM Focus Class

Jazz Improv with Gail Robertson
Orchestral Style – Introduction with Warren Deck

3:00 2:00 PM LEGENDS Discussion

Brian Bowman, Toru Miura, Bob Childs with Adam Frey, moderator
Warren Deck, Chuck Daellenbach, and Roger Bobo with Aaron Tindall, moderator

4:30 3:30 PM BREAK
5:00 4:00 PM Master Class (Mark Jenkins / Gene Pokorny)
6:00 5:00 PM BREAK
8:30 7:30 PM Evening Recital

Tuesday, June 16

(日本人向けプログラム)

17:00 ウォームアップクラス: ♪Euph ディビッド・ソーントン / Tuba次田心平
18:00 マスタークラス: ♪Tuba ピート・リンク
19:00 夕食休憩
20:00 マスタークラス: ♪Euph Dr.ブライアン・ボーマン(通訳 笹井さん)
21:00 教則本、楽譜/出版について: ♪ゲスト:Euph牛上隆司 / Tuba金字浩

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

22:00

9:00 AM Focus Class – Chamber Music with the Bottoms Up Quartet from Japan
23:00 10:00 AM Warm‐up and Fundamental Classes with Q&A

David Thornton / Gail Robertson / Øystein Baadsvik / Gene Pokorny

6/17(水)
0:00
11:00 AM Master Class (David Childs / Øystein Baadsvik)
1:00 12:00 PM LUNCH
2:00 1:00 PM Focus Class

Brass Bands – David Childs, James Gourlay, and David Thornton
Orchestral Style ‐ Tchaikovsky with Gene Pokorny

3:00 2:00 PM LEGENDS Discussion

Michael Colburn, Lucas Sprios, and Earle Louder
Floyd Cooley, Wes Jacobs, and Gene Pokorny

4:30 3:30 PM BREAK
5:00 4:00 PM Master Class ‐ Military Band Auditions with Mark Jenkins, Simon Wildman, and David Porter
6:00 5:00 PM Break
8:30 7:30 PM Evening Recital

Wednesday, June 17

(日本人向けプログラム)

17:00 ウォームアップクラス: ♪Euph 新井秀昇 / Tuba オィスティン・バーズヴィク
18:00 マスタークラス: ♪Euph 安東京平
19:00 夕食休憩
20:00 マスタークラス: ♪Tuba オィスティン・バーズヴィク
21:00 レジェンド・トーク: ♪ゲスト Euph 三浦徹

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

23:00

10:00 AM Warm‐up and Fundamental Classes with Q&A

Brian Bowman / Jason Casanova / Simon Wildman / Chris Olka

6/18(木)
0:00
11:00 AM Master Class (Bastien Baumet / Warren Deck)
1:00 12:00 PM LUNCH TIME
2:00 1:00 PM Focus Class on Performance Anxiety
3:00 2:00 PM LEGENDS Discussion – Velvet Brown, Mary Ann Craig, Gail Robertson, and Deanna Swoboda
4:30 3:30 PM BREAK
5:00 4:00 PM Master Class (Gail Robertson / Jason Casanova / Matt Hightower)
6:00 5:00 PM BREAK
8:30 7:30 PM Evening Recital

Thursday, June 18

(日本人向けプログラム)

17:00 ウォームアップクラス: ♪Euph 安東京平 / Tuba ピート・リンク
18:00 マスタークラス: ♪Euph 新井秀昇
19:00 夕食休憩
20:00 マスタークラス: ♪Euph アダム・フライ
21:00 レジェンド・トーク: ♪ゲストTuba 佐藤潔

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

22:00

9:00 AM Focus Class – The Japanese Music Education Scene for Euphonium and Tuba
23:00 10:00 AM Warm‐up and Fundamental Classes with Q&A

Brian Bowman / Jason Casanova / Simon Wildman / Chris Olka

6/19(金)
0:00
11:00 AM Master Class

Phrasing and Expressive Playing – Jason Casanova
Chris Olka

1:00 12:00 PM LUNCH TIME
2:00 1:00 PM Focus Class

Jazz Style – David Bandman
Orchestral Style – Wagner with Chris Olka

3:00 2:00 PM LEGENDS Discussion

Paul Droste, Steven Mead, and David Werden
Winston Morris, Dan Perantoni, and Jim Self

4:30 3:30 PM BREAK
5:00 4:00 PM Participant Recital #1
6:00 5:00 PM Break
8:30 7:30 PM Evening Recital

Friday, June 19

(日本人向けプログラム)

17:00 ウォームアップクラス: ♪Euph ゲイル・ロバートソン / Tuba アーロン・ティンダル
18:00 マスタークラス: ♪Tuba 次田心平
19:00 夕食休憩
20:00 マスタークラス: ♪Euph バスティアン・ボーメ
21:00 キャリアについてのディスカッション: ♪Bottoms Up Tuba Quartet

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

22:00

9:00 AM Focus Class – Orchestral Style ‐ Berlioz with Pete Link
23:00 10:00 AM Warm‐up and Fundamental Classes with Q&A

Bastien Baumet / Adam Frey / James Gourlay / Aaron Tindall

6/20(土)
0:00
11:00 AM Master Class

David Thornton
David Porter – From Voice to Brass

1:00 12:00 PM LUNCH TIME
2:00 1:00 PM Focus Class

  • Applying for College Admission – Mike Waddell and Jason Casanova
  • Applying for a Job in Higher Education – Matt Hightower and Gail Robertson
3:00 2:00 PM Focus Class

  • Career Panel Discussion – Faculty and Guest Artists
  • High B‐flat after 55 – David Porter
4:30 3:30 PM BREAK
5:00 4:00 PM Master Class – Conductor’s Perspective on Auditions and Performance with Robert Ambrose (Georgia State University, Larry Issacson (Boston Conservatory), and Yutaka Kono (Burlington Chamber Orchestra)
6:00 5:00 PM Break
8:30 7:30 PM Evening Artist Recital

Saturday, June 20

(日本人向けプログラム)

10:00 ウォームアップクラス: ♪Euph アダム・フライ Tuba ジェームズ・グーレイ
11:00 マスタークラス: ♪Tuba ワーレン・デック
12:30 昼食休憩
13:00 スペシャルクラス: ♪Euph 外囿祥一郎
14:00 最終 質疑応答

時刻(JST) 時刻(EDT) プログラム

23:00

10:00 AM Warm‐up and Fundamental Classes with Q&A

Bastien Baumet / Adam Frey / James Gourlay / Aaron Tindall

6/21(日)
0:00
11:00 AM Master Class

  • Adam Frey
  • Orchestral Style – Mahler with Aaron Tindall
1:00 12:00 PM LUNCH TIME
2:00 1:00 PM Focus Class

  • The Expressive Toolbox – David Thornton
  • Instrument Doubling – Adam Frey, James Gourlay, Aaron Tindall
3:00 2:00 PM Focus Class

  • Developing your Extreme Ranges – Mike Waddell
  • Composing and Arranging – Matt Hightower and Gail Robertson
4:30 3:30 PM BREAK
5:00 4:00 PM Participant Recital #2
6:00 5:00 PM Break
8:30 7:30 PM Gala Concert featuring IET Festival Artists and Participant Ensembles

日本ユーフォニアム・テューバ協会に今さら入会した

今年度から日本ユーフォニアム・テューバ協会に入会させていただきました。

中学生の頃にユーフォニアムを吹き始めてから、もうかれこれ 40 年近くも経ってますので、今さらな感じもしますが、実はほんの 1、2 年前までプロのための業界団体だと思っていて、アマチュアでも入会できることを知らなかったので、入会など検討すらしていませんでした。

年度始めが 5 月とのことでしたので、4 月に入会申込書を送り、5 月から入会ということにさせていただいたのですが、新型コロナウイルスの影響で今年度の協会事業は全て中止となり、それに伴って会費も徴収されないことになりました。

したがって協会にお金を一銭も払っていないのに、会報が届きました。ちょっと申し訳ない感じもします。

当分は協会も自分自身も、しばらく音楽活動ができなさそうですが、アマチュアとはいえ Euphonium 奏者のコミュニティにいることを忘れないように、とりあえず今年度は会報が届くことだけを楽しみに待ちたいと思います。

International Euphonium Tuba Festival 2020 追加情報

今年の International Euphonium Tuba Festival がオンライン開催になったことは 3 日前にここで書きましたが、依然としてスケジュールは公開されておりません…..。

しかしながら日本時間の本日早朝、参加予定者あてにメールが配信されまして、少しずつイベントの内容が見えてきました。

Virtual Massed Ensemble

参加者から送られた録音を合成して、大人数でのアンサンブルをバーチャルで行うということです。7 日(日)(明日じゃん)には譜面やサンプル音源、click tracks(おそらく録音の基準になるテンポを示すクリック音が録音されたファイルでしょう)などが届くそうで、これらを使って録音したものを 12 日(金)までに送れば参加できるそうです。アンサンブルは最終日の午後に発表されるようです。

Participant Recital

18 日(木)と 20 日(土)に各 75 分、参加者によるリサイタルが予定されているようです。これは、参加者が 6 分以内に録画したソロ演奏を 12 日(金)までに送り、それらをまとめて上演するもののようです。

 

あと、「Jazz Night Submission」と「Competition」に関する情報も載っていましたが、自分が参加する可能性がゼロのため、正直ちゃんと読んでないので割愛します。

なお、このイベントに関する連絡は Slack を使って行われるとのことで、来週月曜日には Slack への ID 登録の案内が来るそうなので、来週以降はもう少し情報が得られるようになるのではないかと思います。Slack や Zoom の使い方の説明は、IET Festival の YouTube チャンネルで動画で提供されていて、この辺は親切に準備されているなと思います。

YouTube: IET Festival
https://www.youtube.com/channel/UCnqLe7k2ZO8aiOZPi3JBUKA/videos

 

私自身このようなイベントに参加するのは、オフラインも含めて初めてなので、イマイチ掴めないところもあるのですが、主催者側も走りながら考えているような状況かもしれないので、様子を見ながらボチボチ合流していきたいと思います。

やっぱり書き順って大事ですよね

子供の頃に学校で字を習う時、正しい書き順で書くように教えられました。

(今どきの学校でどのような教え方になっているのかは知りませんが。)

確かに書き順を間違えると字の形が変わったりバランスが崩れたりして、正しい書き順で書いたほうが明らかにきれいな字になるので、私自身は今でも、字を書くときには正しい書き順を意識しています。

話は変わりますが、7 年ほど前、クレジットカードを利用する場面が増えてくるにつれて、署名に時間がかかることが煩わしいと思うようになってきました。当時は自分のフルネーム(漢字 4 文字)をそのままクレジットカードのサインに使っていたのですが、外国人がサラサラっと一瞬で署名する場面を度々見てきた影響もあって、漢字 4 文字を書くのがとても面倒な作業に思えてきました。

とはいえカッチョいいサインを自分で考えつく訳もなく、どうしようかと思っていたら「署名ドットコム」というところで自分の署名をデザインしてくれることを知り、早速お願いしました。

 

署名ドットコム: https://www.syomei.com/

 

依頼してから 2 週間弱で、自分のためにデザインされた署名と練習用シートが届きました(この間に 1 回、最初の案が期待していたイメージと違ったため作り直しをお願いしています)。良さげなサインができたので、きれいにサラッと書けるように何度も練習したのですが、なかなかいただいたデザインのようにきれいになりません。特に最初の「K」の形がなかなかまとまりません。

まあ、やっぱりデザイナーが描いた通りにはいかないよな、と見切りをつけ、それでも漢字 4 文字書くよりはかなり早く書けるようになりましたので、有効期限などで切り替えられたカードから、新しい署名に順次切り替えていきました。

 

その後、クレジットカードが IC 化されるとともに、署名から暗証番号に切り替わってきたり、カードと紐付けられた非接触 IC カードを使うことが増えたりした影響で、署名をする機会は激減しました。使わなければ当然下手になっていきます。ところが今日、重要な契約書にサインする機会があり、しかもクレジットカードの伝票と違って手元に残る書類なので、きれいに署名したいと思い、あらためて署名の練習をすることにしました(なんか本末転倒のような気もします)。

そこで久しぶりに署名の練習シートを見てみたら、問題の「K」の部分は次のようになっています(数字は書き順)。

私はアルファベットの K を書く要領で、「2」の部分は右上から反時計回りに書いていたのですが、よく見ると「2」の吹き出しは下の方を指しています。あらためて他の部分を見てみると、書き順を表す数字の吹き出しは全て、書き始める箇所を指しています。

これはもしかして下から書き始めるのか?と思って、試しに「2」の部分を下から時計回りにぐるっと右上に向かって書いてみたら、従来よりもきれいにキマりました。ここ間違えて覚えてたんですね。

縦線なら上から下に、横線なら(右利きの場合)左から右に向かって引いたほうが書きやすいのと同じように、弧を描くなら時計回りのほうが書きやすいわけです。サインをデザインしてくださった方が、せっかくそういう特性を考慮してデザインしてくれていたのに、私がそれを汲み取れていなかったんですね……。

そういう訳で正しい書き順で少し練習した後、無事に契約書にサインさせていただきました。

 

やっぱり書き順って大事ですよね。

Abema News の AI 字幕でアナウンサーの技術に気づかされた

もともと私はテレビを全く見ないのですが、最近は Abema TV を見ることが増えてきました。だいたい食事をしながら Abema News を見ることが多いのですが、画面の下に「AI ポン」によるリアルタイム字幕が表示されていて、これがなかなか健闘しているなぁ、という印象を受けています。

(参考記事: ビジネス + IT「テレビ局3社が語る「自動字幕」の裏側 AbemaのAIポンはすでに実用レベル?」)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/36795#head2

 

番組の内容や話者によってはうまく行かないこともありますし、ネットでも結構酷評されている記事が目立ちますが、ニュース番組ではかなり正確にテキスト化されていると思います。

「けやきヒルズ」ではアナウンサーとゲストコメンテーターとの対話がありますが、コメンテーターが話しているときよりもアナウンサーが話しているときのほうが、誤変換がかなり減るように思います。こういう状況をみることで、いかにアナウンサーが正確に、はっきり話すように訓練されているか、ということが改めて分かりました。